大阪メトロの地下駅が有事の避難場所、「ミサイルシェルター」に指定

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大阪メトロの地下駅がミサイルシェルターに指定

大阪府と大阪市、堺市は、国民保護法に基づく有事の際の避難場所として、新たに同域内にある大阪メトロの管理する地下駅舎108か所を指定したと発表しました。

これらの避難施設は、近年脅威が増している中国や北朝鮮などからミサイル攻撃などを受けたことを想定し、自治体が避難場所として指定するもので、大阪府内にはすでに3800か所以上が指定されていますが、多くは地上施設で、地下施設は30か所にとどまっており、その多くが公共施設の地下となっていました。

しかし、近年の国際情勢の緊張の高まりから、有事の際もっとも人的被害を抑えられると考えられる地下避難場所について、令和7年度までに集中的に拡充するよう国から自治体に対して通達があったため、今回初めて大阪メトロの地下駅が避難場所として指定されることとなりました。

大阪メトロの駅のうち、最も深いところにある長堀鶴見緑地線の大阪ビジネスパーク駅ホーム 地上からの深さは33.9mで、大阪メトロとしては唯一マイナス30m台となっている どこが避難施設として指定された駅なのかは報道では触れられていないが、深い駅は当然対象となっているだろう ちなみに大阪メトロのうち、深いところにある駅上位5位は、鶴見緑地線2駅と今里筋線3駅で、はやり新しい路線がラインクインしている Wikipediaより

今回避難場所に指定されたのは、大阪メトロ全139駅のうち、政令指定都市である大阪市内が99か所と堺市が3か所、それに大阪府が指定した両市以外の6か所の計108か所で、地上駅である9駅を除いてもすべてが指定されたというわけではなさそうです。

有事の際、地下鉄への避難は有効なのか?

大阪府の吉村知事や、大阪市の松井市長は、ともに現在の国際情勢から避難場所の確保の必要性を強調しており、地下鉄を避難施設として使用することの有効性についても言及しています。

有事の際に市民を地下鉄へ避難させることは、現在のウクライナ情勢からも十分に考えられることです。ただ、もともと核シェルターを兼ねて地下深く(ウクライナの首都キーウでは、最も深いところで地下100m以上、「鉄道駅標高よもやま話 最も標高の高い駅、標高の低い駅はどこ?」もよろしければご一読ください)建設されている旧共産圏に比べ、日本の地下鉄は比較的浅く作られていますが、従来避難施設とされていた地上の施設と比べ、地下駅で実際に攻撃を受けて爆風から市民の安全を守れる可能性は格段に高く、大阪市だけでも360万人分の避難場所が確保できることとなりました。

かつて第二次世界大戦中の日本では、原則として地下鉄への避難は禁止されていたといいますが、実際に大阪市民を救った言い伝えや、同じように空襲化にあったロンドンでも、浅く作られた地下鉄が多くの市民を救ったことなど、地下施設が有事の際に有効な例は多く見受けられます(こちらもよろしければ「空襲の日 電車は避難者を乗せて走ったのか? 大阪空襲と地下鉄」もご一読ください)。

第二次世界大戦時、ドイツ軍の空襲を避け地下鉄へ避難したロンドン市民の様子 日本では地下鉄への非難は原則禁じられたが、ロンドンでは市民の生活の場となり、商店や病院まであったという Wikipediaより

ただ個人的には、実際に地下鉄がこのように活用される日が来ないことを祈っています。

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