京都市内で路面電車と路線バスが接触事故
京都市内で路面電車とバスが接触…、といっても、少し珍しい事故が起きたようです。
事故があったのは2025年2月6日16時半頃、京都市山科区の東野交差点で、動画のようにトレーラーに積載された車両とバスが接触しました。
報道によると、北から来たトレーラーが交差点を東方向へ左折しようとしたところ、積載していた車両の右後部が、右折待ちをしていたバスの左側面後部に接触、バスの窓ガラスが破損しました。バスには乗客約40人が乗っていましたが、けが人はいないようです。
現場は国道1号線と山科区の主要道路である外環状線が交わる交差点で、地下には地下鉄東西線の東野駅があります。ちょうど夕方のラッシュにかかる時間帯と重なり、周辺では一時ひどい渋滞が発生したということです。
事故車両は函館市電7000形 アルナ車両からの陸送中
輸送されていたのは函館市電7000形7003号で、老朽化が進んでいた710形の台車・機器を流用して車体を新製した車両です。当日は大阪府摂津市にあるアルナ車両から陸送されていた模様です。
SNSでは、事故前から函館市電が陸送中との情報が投稿されており、国道1号線(南区九条油小路交差点)を西方向へ直進、その後東山区の東山三条交差点で三条通を西進している様子が目撃されています。
ルート的には、京都市中心部に入ったところでいったん国道1号線から流出し、車線数の多い主要道を避けてわざわざ市街地の狭い道を通って市街地を出たところでまた国道1号線に戻ろうとしたところで事故にあった、ということになります。東山三条付近の三条通は、もともと京阪京津線の併用軌道があった区間で、軌道撤去後も往復2車線しかなく、また京阪三条駅前や繁華街を通り抜けるため路線バスの通行や駐車車両も非常に多い場所なのですが、大型貨物の輸送に普段からこのルートを使うのでしょうか。
たまには起こる 鉄道車両陸送中の事故
鉄道車両が搬入先や車両基地に向けて陸送されることはよく知られていますが、その際は交通量の少ない時間帯や道幅の広い道路を場合によっては規制して行われるため、一般車との事故はあまり聞きませんが、ないわけではありません。車体の特に大きな新幹線では、通行する一般車両と接触したり、道路わきの構造物や建築物と接触する事故が、時折報道されています。
また最近では、2025年1月29日に鳥取県安来市内で陸送中の一畑電車のパンタグラフが道路上の電線と接触して切断、付近の2件が停電する事故がありました。また、車両との接触ではありませんが、クラウドファンディングで移送が行われた『夢空間』輸送の際、車両を積んだトレーラーの先導車両と、警備の警察車両が接触する事故が発生していました。