2022年3月16日の地震による東北新幹線の被害まとめと代替交通手段

新幹線

※本記事は2022年3月21日現在の情報をもとにしています。その後の調査や復旧作業の進捗により、情報が古くなっている場合があります

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2022年3月16日の地震 東北新幹線に被害が発生 全線復旧は4月20日目標

2022年3月16日に東北地方で発生した地震の影響で、東北新幹線が大きな影響を受けています。

特に福島―仙台については、構造物に損傷が見られるほか、2004年の中越地震以来となる営業中の新幹線車両脱線が発生しました。復旧には相当な時間がかかる見込みで、JR東日本の発表によれば、全線での運転再開は4月20日を目標にするということです。

今回の地震による東北新幹線の被災状況と、今後の見通しについてまとめてみました。

東北新幹線『やまびこ』223号 地震により脱線

今回の地震で、東北新幹線の被災状況として最も大きく報じられたのが、『やまびこ』223号の脱線でした。

『やまびこ』223号はE6系7連+H5系10連の17両編成で、所定ダイヤでは東京を21:44に発車、終点の仙台には23:46に到着予定でした。本来なら地震発生時刻の23:36には白石蔵王を出発した後となりますが、当日は接続列車待ちのため4分程度遅れていたといい、実際には福島―白石蔵王を走行中、具体的には白石蔵王の手前約2㎞の地点で地震のため停止しました。

【上空からの様子】東北新幹線・やまびこ223号が「脱線」…ずれる車両

走行当時の速度などはまだ調査中ということですが、停車駅手前2㎞(制動が始まったのはもう少し手間でしょうが)であれば、すでに駅での停車に向けて減速を始めているころでもあり、少なくともトップスピードではなかったことは、不幸中の幸いだったといえるでしょう。また、遅い時間ということもあって乗客は75名と少なく、3名の乗務員と合わせてけが人はいないということです。

17両編成のうち、脱線を免れたのは1両のみで、特に5号車から7号車あたりにかけて線路を大きく逸脱している様子が見て取れます。各種報道によれば、1度目の揺れでブレーキがかかり停車しようとしていたところ、2回目の揺れで脱線したのではないかということです。

脱線した東北新幹線の車内の様子、連結部分が大きくゆがむ

調査を終えた3月17日より車両を線路上へ戻す作業が始まっており、すべての車両が線路上で戻すのに2週間程度かかる予定ということです。

なお、現場では大型の重機を使って作業が進められていますが、復旧作業を撮影しようとする鉄道ファンのものと思われる駐車車両により、大型車両の通行に支障をきたしていることが一部で報じられています。新幹線の復旧作業が長引けば与える影響も多くなりますので、作業の妨げになるような行為は慎みましょう。

東北新幹線 地震で構造物にも多くの被害

今回の地震では、東北新幹線の構造物にも大きな被害が出ている模様です。

JR東日本の発表や報道によれば、今回の地震による揺れの強さは、場所によっては東日本大震災に匹敵するもので、構造物に与える影響も大きかったということです。

2022年3月21日現在の発表では、駅施設が約10か所、土木設備被害が約60か所など、全体の被災個所はわかっているだけで1000か所に及ぶということです。さらに引き続き被害状況は調査中で、被災個所はさらに増える可能性があるということです。

表示されない場合: 福島県沖で発生した地震による東北新幹線の被災概要と3 月 22 日以降の運転計画について

2022年3月21日現在 東北新幹線の運転状況と代替交通手段

2022年3月21日現在、東北新幹線福島ー仙台は、地震の影響により不通となっています。このため、東京ー福島、仙台ー新青森で臨時ダイヤによる折り返し運転となっています。また、この影響で北海道新幹線にも運休が発生しています。

東北本線では、新幹線の代替として3月21日までは那須塩原~仙台2往復、仙台~盛岡1往復の臨時快速列車が運転されています。前者はE653系、後者はキハ110によって運転され、いずれも全車自由席となっています。

2022年3月22日からは、東北新幹線が那須塩原ー郡山、一関ー盛岡で運転再開となりますが、運転本数は極端に少なく、混雑が予想されます。東北新幹線に接続する東北本線の臨時快速列車は、仙台ー一ノ関で下り(仙台行き)3本、上り(一ノ関行き)4本が運転されます。郡山-仙台で予定されていた快速列車は、東北本線の線路に損傷が見つかったため、運転計画が白紙となっています。

表示されない場合: 地震の影響に伴う東北本線の臨時列車運転のお知らせ

新幹線が開業すると並行在来線は経営分離または廃止されてしまいますが、やはりこういう時にバックアップがあると影響を最小限に抑えることが可能なように思われます。

この他、秋田新幹線の代替として、新潟ー酒田の『いなほ』1往復が、酒田ー秋田の延長運転を行っています。こちらも延長区間は快速列車として運転され、全車自由席となっています。

これらの代替列車は、本来の利用者の不便を解消するもので、輸送力不足で混雑も予想されます。混乱が少しでも落ち着くよう、興味本位での乗車は控えましょう。

この他、航空便の増便や、高速バスの増発も各社によって行われています。

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