球磨川第二橋梁も流出 くま川鉄道は全車両が浸水被害

社会
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肥薩線 大雨で球磨川第二橋梁も流出被害

熊本県を中心に九州南部を襲った豪雨被害で、すでに判明していた肥薩線球磨川第一橋梁に続き、球磨川第二橋梁も流出していることが明らかになりました。報道では「調査中」となっていますが、テレビの画像などからは橋脚を残して完全に流出している様子が確認できます。また、周囲には鉄橋の残骸らしきものも確認できますが、これが球磨川第二橋梁のものなのか、すぐ上流にある道路橋のものなのかは確認できません。

肥薩線は、八代と隼人を結ぶ路線で、八代―人吉は球磨川の流れに沿って線路が敷設され、人吉―隼人は急峻な山越えのためループ線やスイッチバックが設けられるなど風光明媚なローカル線として知られています。その開業は現在の鹿児島本線よりも古く、かつては鹿児島本線の一部として1908年(明治41年)に開通しました。人吉駅や吉松駅などの広大な敷地は、主要幹線として山越に備え多数の機関車が配置されていた時代の名残です。1927年(昭和2年)に現在の鹿児島本線が開通すると肥薩線と名を改めました。

主役の座を降りたとはいえ、国鉄時代には熊本―宮崎を結ぶ急行『えびの』が運転され(一時期には格上げした特急『おおよど』も運転されました)、優等列車の運行される路線でしたが、これらは2000年までに全廃されました。

2017年のデータによると、全線の輸送密度(1日1キロ平均通過人員)は507人で、JR発足直後の約1/3にまで減少、特に山越えの人吉―吉松は137人となり、JR九州の維持困難路線として指定されています。一方で、豊富な観光資源を生かして九州新幹線延伸をきっかけに積極的に利用促進も行われており、クルーズトレイン『ななつ星』のルートにも選ばれています。

くま川鉄道では全車両浸水 橋梁流出も

人吉駅の浸水により、くま川鉄道では同駅構内に停車していた所有する全5両の車両が浸水しました。同社のTwitterによると、工場設備なども浸水したことが報告されています。

また、くま川鉄道を代表する建造物で、文化財にも指定されている球磨川第四橋梁が流出していることがわかりました。

この他にも路盤流出、駅の浸水など多数の被害が報告されており、運行再開までには相当の時間がかかる見込みです。

なお、被害状況はまだ確認されていない点も多くあることから、今後の調査によってはさらに増加する可能性もあります。

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