豊肥本線が全線で復旧 今日8月8日運転再開 熊本地震以来4年4ヶ月ぶり

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豊肥本線 肥後大津-阿蘇が復旧、全線で運転再開 全線運行は4年ぶり

2016年4月の熊本地震以来運転を見合わせていた豊肥本線のうち、最後まで不通となっていた肥後大津-阿蘇が今日8月8日始発から運転を再開しました。これにより豊肥本線は震災以来4年4ヶ月ぶりに熊本-別府の全線が復旧しました。

1番列車となったのは、5:24に宮地駅を発車した肥後大津駅行の普通列車で、JR九州によると阿蘇駅発車の時点で20名ほどの乗客がいた他、復旧を祝って駆けつけた人もいたということです。

豊肥本線は2016年熊本地震で大きな被害

2016年4月の熊本地震では、阿蘇地域は複数箇所で大きく土砂崩れが起きるなど甚大な被害が発生し、豊肥本線も線路が流出したり列車が脱線したりすなどしたため一時全線不通となりました。

その後7月9日までに肥後大津-阿蘇を除き復旧しましたが、この区間は地形が変わってしまうほどの土砂崩れで、平行する国道58号線とともに消失し、運転再開には相当の時間がかかることが当初から予想されていました。

当初はどこから手をつけるのかの目処すらつかない状態だったそうてますが、国道の移設、斜面の復旧とあわせて豊肥本線も復旧へ向けて工事が始められました。

たびたび長期不通の豊肥本線 今回はレールも10km敷き直し 勾配も変更

山間部を走る豊肥本線は、風光明媚な車窓が楽しめる一方で、昔から自然環境も厳しく、JR化後に限っても今回で5度目の長期不通となっていました。また、復旧工事中にも、大雨で部分運休になることもしばしばでした。2017年度の数字によれば、不通区間を除く全線の輸送密度は3,900となっていますが、区間によって大きな差があり、電化区間の熊本-肥後大津は10,000人を超えるものの、県境となる宮地-豊後竹田は97人となっています。しかし、常に優等列車が設定され、『 ななつ星』ルートのハイライトにもなるなど、数値以上に観光資源としての価値も高く、災害の度に復旧が行われてきました。

今回の復旧区間27.3㎞のうち、新たに線路を敷き直した区間は10㎞以上にも及び、従来の木製枕木に代わってPC枕木が使用されているため容易に判別できます。豊肥本線の名物となっていた立野駅のスイッチバックも新たに作り直され、最大勾配も従来の33.3‰から33.6‰へと微妙な変更が行われています。

なお、熊本地震で同様に大きな被害を受けた、立野駅から分岐する南阿蘇鉄道についても、2023年夏の運行再開を目指して復旧工事が続けられています。

近年は山間部を中心にローカル線が大きな被害を受ける例が相次ぎ、最近では肥薩線やくま川鉄道のニュースが記憶に新しいところかと思います。鉄道の復旧には莫大な費用が掛かることは当然承知していますが、鉄道は細かくネットワークしてこそその力が最大限に発揮できるものと思います。災害を乗り越え、是非とも路線が復旧することを祈っています。

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