JR九州が香椎線で自動運転の導入を目指す まずは自動列車運転装置(ATO)による半自動運転を2020年4月から

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香椎線でATO導入 踏切ありホームドアなしでは全国初

11月29日付日刊工業新聞(こちら)によると、かねてからの発表通り、JR九州が将来の自動運転を見据え、自動列車運転装置(ATO)による半自動運転を目指していることがわかりました。対象となるのは香椎線の西戸崎-香椎間で、早ければ2020年春にも開始されます。ATOは、自動的に加速、定められた点での停車が行える装置で、運転士に必要な操作は発車時のボタン操作のみ。この操作には運転士の資格が必要ですが、数年以内には運転資格を持たない添乗員のみ乗務する完全自動化を目指します。ATO自体はすでに全国に導入例がありますが、ホームドアがなく踏切がある路線では初めてとなります。導入へ向けて年明けまで各種試験を行い、2月から本格的な習熟運転を行う予定です。

今後地方線区はもちろん、大都市近郊においても利用客の減少が予想されており、継続的な鉄道サービスを維持するためには自動運転は不可欠なものとされています。また、人手不足も今後深刻化することから、運転士の資格を必要とせず列車を運行できるシステムは、これらを解決する次世代のシステムとして注目されています。

従来のATOとは異なるシステム 2021年の完全自動化は実現できるか

今回導入するATOは既存のATS(自動列車停止装置)を改良したもので、他の路線で採用されている、常時列車の運行状況を管理するATC(自動列車制御装置)をベースとしたATOとは異なり、地点地点で列車の状態を把握する仕組みです。このATSを改良し地点間の距離を0とみなすことで、連続的に管理するATCに近づいた性能を持たせることで運用します。このため、従来のATOと比べ安全性が一段低くなることから、国交省などでは導入に懸念を示しており、JR九州の目指す2021年の完全自動運転化が実現できるかどうかは不透明な状況です。

このため、従来自動運転が認められた条件である

  • 踏切がない
  • 人が容易に立ち入れない
  • ホームドア等で旅客を分離

満たさない路線でも自動運転を行えるかどうか、検討会を開いて国交省や鉄道事業者などで省令改正を含めて話し合うこととされており、JR九州としては今回の半自動運転を将来の完全自動化の足掛かりにするものと思われます。

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