警笛鳴らすも立ち退かず
北海道新聞の記事によると、11月30日18時25分ごろ、北海道樺戸郡月形町を走るJR札沼線の豊ヶ岡駅構内で、線路内に男性がいるのを石狩当別発羅臼行き列車の運転士が発見しました。警笛を鳴らしても立ち退かなかったため、この列車は98分遅れで同駅を発車、10人に影響が出ました。男性は写真を撮影していたとみられ、警察官が駆け付けると退去したということです。
今回も「撮り鉄」なのか?
この報道だけでは、写真を撮っていたらしいということに触れられているだけで、何の写真を撮っていたのか、どうして線路内に立ち入っていたのかははっきりしませんが、平均乗車客が1人というローカル駅からの乗客とも考えにくく、また来年5月に廃線を控えていることから、列車の撮影をしていたと考えるのが普通でしょう。また、極めて列車本数の少ない区間であることから、前の列車で来たとも考えにくく、そうなれば少なくとも自動車を運転できる年齢のしっかりとした大人というように考えられます。
しかしもし写真を撮りに訪れたファンならば、憤りを感じる行動であると思うのは私だけはないでしょう。
このブログでも何度も書いている通り、鉄道は非常に高い社会性を持っています。列車の運行のトラブルが生じれば、多くの人、社会の広い範囲に影響が出ることは、容易に想像がつきます。ファンであればなおさらで、「絶対に他人に迷惑をかけない」気持ちを持つことが当然と思うのですが、そうでない人が散見されるのは誠に残念な限りです。
趣味活動は個人の自由で、それを止められる理由はありませんが、他人に迷惑をかけてまで楽しむ権利はありません。もちろん、鉄道ファンだけに、このような人がいるとは思いません。だからと言って、このような存在をやはり許すわけにはいかないと思います。他人に迷惑をかけない範囲で楽しむ、それが本当のファンではないでしょうか。
ルール違反、法律違反はしっかりと責任を負うべき
その後の男性の処遇については触れられていません。しかし、このような行為を真似する者が出てこないよう、ルール違反者、しかも今回の場合は法律違反者に対してはしっかりと刑事的、民事的責任を負うべきだと考えます。
このブログを読んでくださっている良識ある皆さんには申し上げるまでもありませんが、私たちは趣味で楽しんでいるだけで他人に迷惑をかけることは許されません。ルールを守って鉄道趣味を楽しみましょう。