イタリアの高速鉄道が脱線事故 死者も発生 該当列車はETR400型「フレッチェロッサ」

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イタリア高速鉄道が脱線 死者2名

各種報道によると、現地時間2月6日午前5時30分(日本時間同日13時30分)ごろ、イタリア北部ミラノ近郊で、高速列車「フレッチェロッサ」が脱線しました。運転士ら関係者2名が死亡、乗客ら約30名が負傷しました。なお、負傷した人の中に日本人はいないということです。

各種情報を総合すると、この列車はミラノ中央駅5:10発9595列車で、途中ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリなどを経由し、終点のサレルノには11:27に到着予定でした。事故が起きたのは始発駅出発後20分程度で、距離にして約40㎞程度、事故時の走行速度は約180㎞/h~290㎞/hと報道によりまちまちですが、かなりの速度であったことは間違いないようです。写真で見ると、現場は数本の側線を持つヤードないし小規模な車両基地、あるいは駅のような場所で、関係者の話によると、まず先頭車両が脱線、並行する線路にあった貨物列車に接触した後、鉄道施設の建物に衝突したということです。別の写真では、線路を大きく外れた先頭車や、破損して横倒しになった中間車などが確認できます。早朝のためか乗客は少なく、負傷者も全員命に別状はないとのことです。事故の原因は不明としたうえで、現場では保線工事が行われていたといい、警察による調査が行われています。

「フレッチェロッサ」とは? イタリア版新幹線

イタリアの高速鉄道
Wikipediaより

「フレッチェロッサ」は、簡単に言うとイタリアの新幹線で、2008年に登場しました。

イタリアの高速鉄道の歴史は古く、1988年に最高速度250㎞/hで運行を開始した「ペンドリーノ」まで遡ります。1993年以降、300㎞/h運転対応のETR500型がデビュー、1990年代半ばには「ユーロスター」と名称を変更(後にイギリスと重複したため、「ユーロスター・イタリア」に変更)します。

2012年には、名称が混在していた高速鉄道のうち、「ユーロスター・イタリア」の名称で運行されていた最高時速300㎞/hで走る列車を「フレッチェロッサ」に統合、再編成されました。現在は、イタリア最大の幹線であるミラノ―ボローニャ―フィレンツェ―ローマ―ナポリを中心に運行され、 ミラノ―ローマ間約600㎞を、おおむね3時間強で結んでいます。 また、一部はトリノやサレルノなど周辺都市にも足を延ばし、イタリア国内を細かく結んでいます。

事故車は2013年デビューのETR400型か

ETR400型
Wikipediaより

写真で見る限り、今回事故を起こしたのは、2013年にデビューしたETR400型と見られます。この列車は、1993年にデビューしたETR500型を置き換えるため製造された車両で、将来のスピードアップを考慮し設計最高速度は360㎞/h(将来的には400㎞/h)に対応しています。公式の時刻表などでは「フレッチェロッサ1000」と表記され、識別することができます。

編成は8両編成で、等級は4階級制。最上位のエグゼクティブクラスは、ヨーロッパでは珍しい回転式クロスシートを採用、会議室も備わっています。3号車にはビストロまたはバーを連結し、クラスによっては座席へのケータリングも可能です。また、近年のヨーロッパの流行を取り入れ、従来のETR500型の動力集中式に対し、4M4Tの動力分散式となったのも大きな特徴です。2020年にはフランス・パリまでの乗り入れが予定されている他、 ドイツ、オーストリア、スイス、ベルギー、オランダ、スペインへの乗り入れが可能な設計となっています。

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