北条鉄道キハ40 五能線色でデビューへ 諸経費のクラウドファインディングも実施中

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北条鉄道キハ40 青白の五能線色でデビュー

2022年春の導入を目指してJR東日本から購入した兵庫県の北条鉄道のキハ40が、青と白を基調とした五能線色のままデビューする見込みであることが分かりました。

以前の記事(今人気のキハ40とは?第三セクターで相次ぐ導入)でも触れた通り、キハ40系列は国鉄時代に北海道から九州まで全国的に投入され、当初のオリジナル塗装は朱色1号でした。国鉄末期からJR化後は、路線ごとに特色ある塗装が施される例も多くなり、五能線のキハ40も青と白をベースとした五能線色と呼ばれるカラーリングになっていました。

北条鉄道 Webサイトより

一方北条鉄道の周辺では、JR西日本によってかつては多くの線区カラーが生み出されましたが、近年は経費削減のため1色塗装が採用される例が多くなっています。キハ40系列でも登場時の朱色1号がほとんどとなり、あたかも国鉄時代に戻ったかのような光景が見られるようになりました。

国鉄時代から続くオリジナル塗装をまとったキハ47 JR西日本のキハ40系列は、残存車すべてが延命化工事を受けている このため、朱色1号塗装となっても戸袋窓の埋込、固定窓化、窓枠のHゴム化など、オリジナル車両とは若干印象が異なっている Wikipeidaより

しかし、JR西日本のキハ40系列は現存するすべての車両が延命化工事を終え、窓枠などが国鉄時代と若干趣が異なっています。北条鉄道へ導入されるキハ40は、これらの更新工事を受けていないJR東日本所属車となるため、朱色1号に塗装されれば国鉄時代のオリジナルに極めて近い状態になるのではないかと秘かに期待していたのですが、少し残念な気がします。

整備費用などねん出のため クラウドファインディング実施中

北条鉄道 Webサイトより

北条鉄道では、2022年のキハ40運行開始に向け整備費用などをねん出するため、2021年9月1日よりクラウドファインディングを実施しています。

第一目標は300万円としていましたが、こちらは初日の22時ごろに早くも達成となったため、9月3日現在は第二目標の700万円を目指しています。実施期間は10月29日までですが、同日21時現在すでに550万円を超えており、第二目標達成も時間の問題なようです。

クラウンドファインディングの詳細ページ

北条鉄道の挑戦。引退したキハ40気動車をもう一度走らせよう。

なお、寄付者への返礼としては、寄付金額により運転体験や助手席での走行体験、写真撮影会などが予定されています。

北条鉄道キハ40 今後の導入スケジュール

北条鉄道によれば、購入したキハ40は2021年秋ごろに北条鉄道へと輸送される見込みです。

北条鉄道への搬入後、当該車両の改造・改装を行い、定期運行できるように整備が行われ、2022年3月ごろの北条鉄道デビューを目指すということです。

北条鉄道では、2019年に途中の法華口駅に交換設備が完成、今まで1編成しか運用できなかったものが2編成運行が可能となり、平日朝夕を中心に5往復の増便が行われ、22往復体制(平日)となりました。2021年にはコロナ禍による乗客減少で1往復減の21往復便(平日)となっているものの、国鉄時代末期の13往復に比べれば大幅な増発となっています。しかし、増発によって検査時などには予備車がなくなることから、新たな車両の確保が課題となっていました。

北条鉄道では、もともと厳しい経営状態が続いていたうえ、コロナ禍でさらに乗客減となり厳しさを増すことから、新車ではなく中古車を導入することとなり、ちょうど2021年3月改正で運用がなくなったJR東日本の五能線キハ40に白羽の矢を立て、2021年8月には2900万円(うち本体価格250万円で、残りは運搬費用)での購入が決定していました。

北条鉄道では、定期運用に加え、観光・イベント列車として利用されることにも期待しているということです。

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