KATOから発売 氷河特急ラインナップ
海外モデルを得意とするKATOが取り扱う、スイス氷河特急のご紹介です。
世界的に有名な氷河特急は、山岳レイアウトにぴったりです。赤と白の目立つ車体は、運転会などでも注目度ばっちりですね。
基本セットは機関車+パノラマカー、増結セットはパノラマカー+ダイニングカーの内容です。海外モデルですが、半径150㎜のカーブを通過できます。
2006年まで定期列車に連結されていた食堂車です。氷河特急の楽しみの一つでした。こちらは2020年2月発売。また、2等一般客車もラインナップに。パノラマカーが連結されるようになったのは、1980年代後半のようです。
駅舎とホームも製品化されています。ヨーロッパのホームは基本的に低床式です。
設置するとちょうどこんな感じですね。
世界のあこがれる氷河特急 運行区間など基本データ
氷河特急(Glacier Express)は、スイス南部ツェルマットとサンモリッツの間を結ぶ、世界でも最も有名な観光列車の一つです。
特急と言っても平均速度は30㎞/hから35㎞/h程度で、スイス当局の紹介によれば7つの谷、91のトンネル、291の橋のトンネルを抜け、全線乗り通せば約8時間で同区間を結んでいます。夏の最盛期には区間便を含め1日最大4往復、冬季は1往復運転されています(メンテナンスによる運休期間があります)。速度は遅く、時間はかかりますが、スイスアルプスの景色を眺めながらのんびりと旅を楽しむことができ、これが世界中からの旅行者を引き付ける魅力になっています。
かつてはローヌ氷河が見えた氷河特急
氷河特急の歴史は古く、1930年にまで遡ります。鉄道網の拡大によってヨーロッパ全土からスイスへ観光に訪れる人が増え、観光列車の運転が始まりました。当初は夏のみの営業でしたが、これは当時、フルカ峠(標高2,431m)を超える旧線(最大標高2,160m)が冬季閉鎖となるためでしたが、同時にこの路線はすぐ近くにローヌ氷河を眺めることができ、沿線最大のハイライトであっただけでなく、氷河特急の名称の由来にもなっていました。この区間に新しいトンネル(フルカベーストンネル)が開業したのは1982年で、以降氷河特急だけでなく地域列車の通年運行も可能になりましたが、氷河特急から氷河を眺めることはできなくなりました。
かつては食堂車が連結され、アルプスの山々を眺めながらの食事はまた格別でした。しかし氷河特急の人気の上昇とともに席数の限られた食堂車は次第に予約困難となり、2006年に新型車両に置き換えられた際にサービス終了となり、代わって座席へのケータリングサービスへと変更になりました。
2019年夏からは、従来の1等車、2等車に加え定員を半分程度に減らし、バーなどを設置したエクセレント・クラスの運行が始まっています。