「横須賀色」が全国から消滅へ しなの鉄道115系引退で

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「横須賀色」がついに消滅へ しなの鉄道115系引退で

横須賀色が消えるー、長年首都圏周辺や甲信越地方で使用されてきた青15号とクリーム1号のいわゆる「横須賀色」、通称「スカ色」が消えるととなりました。

北陸新幹線長野開業に伴い信越本線を受け継いだしなの鉄道では、115系62両を順次引き継いで運用してきました(新たな譲渡車で在来車の置き換えが行われたため、全車両が同時に在籍したことはありません)。当初はJR時代の2代目長野色が中心で、2004年までにすべてオリジナル塗装へ変更されていましたが、2017年頃から信州デスティネーションキャンペーンの一環として115系のリバイバル塗装が施され、一部の編成が旧長野色や湘南色、そして横須賀色に塗装されていました。

横須賀色しなの鉄道115系
横須賀色となったしなの鉄道115系 手前の3両がS16編成、後ろの2両がS26編成 しなの鉄道のロゴマークもなく、JRマークもないため国鉄時代に極めて近いスタイルとなった この他、旧長野色や2代目長野色、湘南色編成も存在する Wikipeidaより

しかし、115系は製造から40年前後が経過し老朽化が進んだことから、しなの鉄道では2020年より新型車両SR1型を導入しており、2021年8月末をもって横須賀色の3両×1編成と2両×1編成が引退することとなりました。

この2編成は2021年8月現在最後の横須賀色となっており、これらの引退でまた一つ国鉄色が姿を消すこととなります。

横須賀色 その由来と長野県で使用されているわけ

横須賀線に専用色が登場したのは、1950年とされています。

当時横須賀線で運行されていた32系電車を現在とは若干違うクリーム2号と青2号で塗装したのが最初で、1962年に現在の横須賀色が登場しました。

当時は電車と言えば茶色(ぶどう色1号又は2号)に塗られることが普通で、路線ごとに色分けするラインカラーの発想はなく、当時の人にはさぞ新鮮に映ったことと思われます。色の由来については、海に近い地域を走るので砂浜のクリーム色と海の青を採用したとの説が残されています。

これがなぜ長野県を始めとした甲信越地方で使用されているのか? それは横須賀線からの転配車両が影響しています。

1953年に中央東線に70系が投入された際、一部の車両が横須賀線からの転属であったため、これらの車両に合わせて新製車両も横須賀色となり、これが中央東線をはじめとして甲信地方で横須賀色が使用されるきっかけとなりました。

長野地区へは、1972年3月改正で主に中央西線や東海道本線名古屋口、阪和線で使用されていた70系を転用することにより客車列車の電車化が図られましたが、これらの車両の中にはもともと横須賀線から転用されたものも多く、やはり横須賀色を採用していたため、長野地区についても横須賀色のまま運用されることとなりました。

1977年以降に115系が投入された際も、中央東線や信越本線、篠ノ井線では引き続き横須賀色となり、以来長野地区を含めて甲信地方は横須賀色が標準色となりました。

阪和線時代の70系 輸送改善がいつも遅れがちで「半端線」などの愛称があった阪和線だったが、70系に関しては新製配置となった 当初は阪和色と言われる緑1号+クリーム3号の塗分けで、後に横須賀色となった Wikipediaより

なお、やはり横須賀線からの70系転属車が使用された広島地区などでも、一時横須賀色が使用されたことがありました。

房総半島も横須賀色のテリトリーとなった

総武線の複々線化にあたっては、快速列車について錦糸町から分岐し、地下線を経由して東京へと向かういわゆる総武快速線が建設されることとなった 房総半島一円から総武線を介して横須賀線と直通運転を行う構想から、房総各地に投入された113系は横須賀色となった 地下線を走行するため、難燃化対策や垂れ流しトイレの循環化などが施された1000番台が、総武快速線の開業に先立って投入されている Wikipediaより

1968年改正で、房総西線(現在の内房線)千葉―木更津の電化が完成、房総半島で最初の電化区間となります。翌1969年改正で113系の投入が始まりましたが、すでに錦糸町で総武線と分岐し東京で横須賀線と接続する、いわゆる総武快速線の建設が始まっており、将来的にこれらとの直通運転を行う必要がありました。

そこで房総地区に投入された113系は、地下線対応の1000番台とされ、横須賀線と同じ横須賀色を採用することとなりました。

こうして房総半島に投入される車両は横須賀色となり、横須賀線から113系が撤退した後も、多数の横須賀色残される地域となりました。

しなの鉄道より 横須賀色115系の撮影注意喚起が

しなの鉄道からは、横須賀色115系の撮影に関して注意喚起が出ています。

しなの鉄道によると、路上駐車や三脚・脚立設置など通行の妨げとなる行為が頻発し、問合せや意見が多数寄せられているとのことです。このため、当面の間「〈懐かしの車体カラー・ラッピング列車〉車両運用行路表」の掲載を見合わせる事態となっています。

また、しなの鉄道のWebサイトには、お願いとして以下の内容が掲載されています。

  • 線路や踏切など、鉄道敷地内での撮影は大変危険ですのでおやめください。
  • 沿線で写真撮影をされる際は、田んぼ・畑等の私有地へは立ち入らないようお願いいたします。また、路上駐車等、交通の妨げになる行為はおやめください。
  • 駅ホームで撮影される際、三脚や脚立のご使用はお控えください。また、他のお客様のご迷惑とならないようお願いいたします。
  • 列車、乗務員に向けてのライトやフラッシュ撮影等は厳禁とさせていただきます。
  • 駅係員、乗務員等からの指示に従ってください。
  • 出されたゴミはお持ち帰りいただきますようお願いいたします。
しなの鉄道 Webサイトより
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