「レイル・マガジン」が定期刊行終了 廃刊・休刊ではなく不定期に

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「レイル・マガジン」が定期刊行終了 今後は不定期雑誌へ

鉄道趣味雑誌の一つ「レイル・マガジン」の定期刊行が終了することがわかりました。

発行元のネコ・パブリッシングが2022年1月21日に発表したもので、2022年1月に発行された2022年3月号(通刊453号)をもって終了となります。

「レイル・マガジン」は、1983年に当時の「企画室ネコ」により創刊。書店でもひときわ目立つ大きさが特徴で、私が購読していた1990年代半ば頃は、実車だけでなく、模型など鉄道趣味であれば内容を問わず話題としており、専用線などニッチなジャンルも得意としていた記憶があります。

なお、鉄道模型部門は1995年に「RM MODELS」として分離されています。

2020年9月発行の2020年11月号(通刊445号)より、奇数月発行の隔月誌となっていたほか、正式発表前から一部のファンの間では定期刊行が終了するという噂があったようです。

なお、定期刊行物としては終了しますが、今後は不定期ながら雑誌自体は存続する模様で、次回は2022年5月ごろの発行が予定されているということです。

レイル・マガジン刊行形態変更のお知らせ

鉄道ホビダス お知らせより

レイル・マガジンに限らず Webの普及で雑誌媒体は転換期か

鉄道趣味誌の歴史は古く、記録が残る中で日本最古の鉄道雑誌は1929年5月に発行された「鉄道」であるとされています。1933年には二番目となる「鉄道趣味」が刊行となり、この時点においても商業ベースで成り立つほど鉄道を趣味とする人がいたことを表しています。これらは戦争の激化とともに休刊・廃刊を余儀なくされ、現存しません。

今も発行が続く雑誌としては、1946年に刊行された「鉄道模型趣味」が最古で、次いで1951年に創刊された「鉄道ピクトリアル」が続いています。

鉄道趣味雑誌として最も発行部数が多いのは、交友社が発行する「鉄道ファン」で、同社によれば発行部数は約215,000部。これに続くのが鉄道ジャーナル社の「鉄道ジャーナル」で、同じく約130,000部。これに「鉄道ピクトリアル」「鉄道ダイヤ情報」などが続き、「レイル・マガジン」は約45,000部とされています(これらは出版社が発表している公称値であり、実販売数ではありません)。

2000年代以降はWebの普及で書籍の発行が低迷する中、鉄道雑誌全体では横ばいを保っているといわれ、社会情勢の変化にもかかわらず健闘してるようです。

しかし、「レイル・マガジン」を発行するネコ・パブリッシングによると、「紙媒体の売れ行きが厳しく、また鉄道趣味界でもファンが情報を入手したいとなった場合に紙とウェブのスピードにギャップがあり、紙媒体では情報のニーズに応えるのが難しくなった」ことを定期刊行終了の理由としており、やはりWebとの競争では紙媒体には限界があることを示しているようです。

ネコ・パブリッシングでは、「雑誌には専門性が求められている」とし、「刊行の間が開くので読者に忘れられないように」同社が運営する「鉄道ホビダス」上での情報発信は続けていくとしています。

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