時刻表完全復刻版1988年3月号 山陰本線 普通列車/ローカル輸送編
JTBパブリッシングから発行の時刻表完全復刻版1988年3月号で当時を振り返るこの話題、しばらく間隔があいてしまいましたが引き続き山陰本線の話題です。今回は先の優等列車に続き、山陰本線の普通列車によるローカル輸送を見てみたいと思います。
とは言っても、山陰本線は5つの府県にまたがり、全長700㎞という長大路線です。ローカル輸送のすべてを記載することは不可能ですので、今回は1988年当時健在だった客車列車にテーマを当てていきたいと思います。
これまでの投稿でも記載した通り、山陰本線は「本線」とは名ばかりで、特に国鉄時代は近代化から大きく取り残された純然たるローカル線でした。
1988年時点で電化されてたのは他路線からの乗り入れのある福知山ー城崎(現城崎温泉)と、伯耆大山ー知井宮(現西出雲)のみ、まとまって複線化されていたのは綾部ー福知山のみという状況で、特に国鉄時代は100万人の人口を抱える京都市内でも数時間列車のない時間帯があるなど、地域輸送はほとんど考慮されていませんでした。
1986年改正までは旧型客車も日常的に使用され、その前年の1985年改正までは、京都駅にもDD51に牽引された旧型客車が発着しており、ハード面でもソフト面でも昭和30年代と大差ないような有様でした。
1988年3月は流石に旧型客車は姿を消し、輸送改善の兆しが見え始めた頃でしたが、所要時間も今よりずっと長く、まだまだ京都口でも客車列車の運行が確認できるなど、近代化には程遠い状態でした。
なお、優等列車については
の記事をご覧ください。
1988年3月改正 京都-福知山 山陰本線普通列車時刻表
それでは、1988年3月改正時点での山陰本線普通列車の時刻表を区間ごとにご紹介したいと思います。
ただ、先ほどにも述べた通り、山陰本線は長大路線であるため、全区間の時刻を掲載すると膨大な量となりますので、主要駅の発車時刻表という形で紹介したいと思います。
なお、接続路線も含めて、今回は優等列車はすべて割愛します。
山陰本線の中でも、とくに京都-園部は現在でこそ嵯峨野線という愛称も付き、頻繁に電車が行き交う区間ですが、1988年当時は単線非電化のまったくのローカル線でした。さすがにこの区間の旧型客車は1985年改正で姿を消し、遠く鳥取県や島根県まで足を延ばす長距離列車は廃止されており、京都からの地域輸送はすべて福知山で区切られていました。
京都ー園部が電化されたのは1990年、その先園部ー綾部が電化されて城崎(現在の城崎温泉)まで電化区間がつながったのは1996年のことで、1988年当時は特急『あさしお』がキハ181、急行『丹後』がキハ58、そして普通列車はキハ58、キハ40に交じってDD51牽引の12系、50系が使用されていました。
嵯峨(現在の嵯峨嵐山)-馬堀は保津川に沿った旧線をのんびりと走っており、単線で列車交換も多かった影響で、所要時間も今よりずっと長いものでした。京都ー亀岡で比較した場合、現在なら普通列車でも20分台で結んでいますが、1988年当時は1時間近くかけて走る列車もありました。
京都駅 山陰本線時刻表 1988年3月改正
園部・福知山方面 | 「到着」時刻表 | |
4 | ||
5 | 福23 園50 | 園22 |
6 | 福42 | 福39 |
7 | 園13 綾46 | 園01 ★園22 福31 園55 |
8 | 園29 | 福06 園18 福26 園40 ★園48 |
9 | 福04 福52 | 福24 |
10 | ◆嵯16 園38 | ◆嵯11 園37 |
11 | 福25 | 福19 福42 ◆嵯53 |
12 | 綾04 福37 | 園13 福55 |
13 | 福14 園55 | 園33 福53 |
14 | 福19 ◆嵯27 園55 | 綾29 |
15 | 福17 園41 | 福04 ◆嵯28 福49 |
16 | 福15 | 綾33 |
17 | 園01 福21 ★園42 | 園12 福52 |
18 | 福17 園40 | |
19 | 園22 福51 | 福00 福32 |
20 | 園19 福51 | |
21 | 福17 園46 | 福09 園56 |
22 | 福13 | 福23 |
23 | 園17 | 園54 |
0 |
まずご紹介したのは、1988年3月改正の山陰本線京都駅の時刻表です。
国鉄時代と比べれば少しはましになっていますが、毎時4本の電車が走る2021年時点とは雲泥の差で、せいぜい毎時2本程度という状況でした。現在日中は園部で系統分割されていますが、1990年の園部電化までは綾部や福知山まで直通する列車も多く運転されていました。ただ、京都へ向けての朝の通勤輸送はある程度考慮されており、京都到着7時台は4本、8時台は5本と単線としてはかなりの過密ダイヤだったといえるでしょう。
この他、本数が少ないとはいえ観光需要を狙って嵯峨発着の列車が設定されていました。
なお、当時はまだ土曜日は平日扱いで、休日とは日曜・祝日のことを指しています。
京都ー福知山 12系・50系による客車列車時刻表 1988年3月改正
列車番号 | 831 | 321 | 323 | 833 | 835 | 325 | 837 | 327◆ | 839 | 329 | 841 | |
京都 | 0523 | 0550 | 0829 | 0904 | 1615 | 1701 | 1721 | 1742 | 1817 | 1922 | 2213 | 京都 |
亀岡 | 0558 | 0626 | 0915 | 0957 | 1708 | 1751 | 1810 | 1829 | 1900 | 2002 | 2248 | 亀岡 |
園部 | 0619 0620 | 0647 = | 0937 = | 1025 1026 | 1728 1730 | 1813 = | 1846 1847 | 1854 = | 1921 1928 | 2030 = | 2320 2321 | 園部 |
綾部 | 0726 0728 | 1135 1135 | 1903 1904 | 2001 2001 | 2031 2045 | 0025 0026 | 綾部 | |||||
福知山 | 0742 | 1149 | 1920 | 2017 | 2102 | 0040 | 福知山 |
列車番号 | 832 | 322● | 834 | 324 | 326 | 836 | 838 | 328 | 840 | 842 | 330 | |
福知山 | 0418 | 0536 | 0800 | 1246 | 1451 | 1947 | 福知山 | |||||
綾部 | 0432 0432 | 0553 0554 | 0815 0835 | 1251 1252 | 1506 1510 | 2001 2002 | 綾部 | |||||
園部 | 0536 0537 | 0648 | 0655 0657 | 0710 | 0741 | 0947 0959 | 1349 1350 | 1615 | 1631 1635 | 2114 2119 | 2253 | 園部 |
亀岡 | 0601 | 0710 | 0722 | 0738 | 0803 | 1031 | 1418 | 1637 | 1708 | 2144 | 2313 | 亀岡 |
京都 | 0639 | 0755 | 0806 | 0818 | 0840 | 1119 | 1504 | 1712 | 1752 | 2223 | 2354 | 京都 |
1988年3月時点では、まだまだ京都口でもDD51牽引による客車列車が健在でした。かつての客車王国時代と比べるとずいぶんと少なくなりましたが、1988年改正では上下11往復(休日は10往復)が運行されていました。運行体系もわかりやすく、朝夕の輸送力が必要となる時間帯が中心で、短編成のディーゼルカーに比べ概ね5~9両程度の運転で、最長となる834レは50系による10両編成でした。
1988年3月の改正時点ではこうして運行されていた客車列車ですが、この年の10月の運用変更で一気に削減が進められます。大半の運用が気動車に移行され、残されたのは321レ、327レ、329レ、322レ、324レ、330レの3往復(休日2往復)という寂しい状況となってしまい、すでに廃止されていた福知山―豊岡と合わせ、園部―豊岡から客車列車が姿を消しました。
翌1989年改正ではさらに1往復が削減され、朝の上り2本と夕方の下り2本(土休日は各1本)となり、1990年の京都―園部電化とともに廃止されました。
1988年3月改正 福知山ー豊岡 山陰本線普通列車普通列車時刻表
福知山駅 山陰本線・福知山線時刻表 1988年3月改正
豊岡・城崎方面 | 園部・京都方面 | 福知山線 | |
4 | 京18 | 大43 | |
5 | 城18 | 京14 東30 京36 | 大12 大51 |
6 | 城09 城56 | 京11 東24 京51 | 大18 大46 |
7 | 東14 | 大57 | |
8 | 城22 | 京00 東32 | |
9 | 城12 | 京17 | 大15 |
10 | 城08 | 京02 東14 京55 | 大22 |
11 | 豊17 | 天03 東46 | 大24 |
12 | 豊26 | 京36 | 大51 |
13 | ◆城02 ★豊02 ◆豊16 豊57 | 京00 敦09 東59 | 大57 |
14 | 京51 | ||
15 | 豊31 | 敦36 京58 | 大00 大29 |
16 | 城39 | 東16 京47 | 大17 |
17 | 敦04 東38 | 大06 | |
18 | 豊00 豊48 | 京05 東51 | 大02 大58 |
19 | 城45 | 京47 | |
20 | 豊19 | 東36 | 大22 |
21 | 篠10 | ||
22 | 豊27 | 篠25 | |
23 | |||
0 |
福知山ー豊岡については、1986年の福知山線電化に合わせて電化が完成し、ほぼ全列車が113系電車による運転となっていました。また、一部の列車は福知山線と直通し、大阪からあるいは大阪まで足を延ばしていました。
福知山から京都へ向かう始発列車が4:18と早いのが目につきます。この列車は、4:15に到着する米子発大阪行きの急行『だいせん』の接続を受けていました。
また、舞鶴線へ直通する列車があるのは今も同じですが、小浜線経由で敦賀やまだJRだった宮津線経由で天橋立に足を延ばす列車もありました。
1988年3月改正 豊岡ー鳥取ー米子 山陰本線時刻表
ここまで来ると、山陰本線もぐっとローカルムードが漂い、特に城崎ー鳥取は現在でも改良工事も特に行われず、今も昔もあまり変わるところはありません。変わったとすれば、現在は数両編成のワンマンカーが使用されているのに対し、1988年当時は比較的大編成の客車列車が行き交っていました。列車車掌と専務車掌の複数名が乗務し、主要駅ではハイケンスのセレナーデが流れるなど、往年の急行列車のような体制で運行されている列車も珍しくありませんでした。
また、米子や出雲市、浜田、益田行きといった長距離列車も多数運転されていたのも特徴です。
豊岡駅 山陰本線・宮津線時刻表 1988年3月改正
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 0 | |
城崎・鳥取方面 | 米 08 | 鳥 40 | 鳥 34 | 浜 38 | 浜 48 | 城 36 | 出 23 城 46 | 益 48 | 浜 46 | 城 15 米 29 | 米 08 鳥 36 | 鳥 51 | 米 12 城 30 | 浜 30 | 城 19 浜 43 | 豊 27 | |||||
福知山方面 | 福 26 | 大 11 | 福B 08 福 39 | 大 35 | 福 21 | 福 22 | 大 33 | 福 01 | 福 32 | 福 32 | 福 07 福 54 | 福 45 | 福 32 | 篠 46 | 福 57 | ||||||
宮津線 | 西 23 | 西A 12 | 西 08 | 福 30 | 西C 14 | 西 43 | 西 19 | 西 05 | 西 22 | 西 18 | 丹 21 |
鳥取駅 山陰本線・因美線時刻表 1988年3月改正
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 0 | |
米子方面 | 米さ 04 米 44 | 出 50 | 米 28 湖 53 | 益 20 ◆倉 28 米 56 | 湖 25 米 56 | 米 59 | 米 43 | 米 29 | 米 10 | 長 02 益 42 | 出 03 米 59 | 米 42 | 米 41 | 米 18 米 56 | 湖 30 米 36 | 米 41 | 倉 28 | 倉 02 | |||
豊岡方面 | 豊 06 | 岩 01 豊 16 | 豊 04 豊 47 | ◆浜 57 | 城 24 | 豊 06 | 豊 27 | ◆浜 00 | 豊 30 | 豊 11 | 豊但 05 浜 42 | 豊 24 | 豊 52 | 浜 36 | 浜 58 | ||||||
因美線 | 岡 47 | 那 53 | 津 30 | 智 34 | 岡 14 | 智 38 | 津 07 | 岡 45 | 津 07 | 岡 20 | 津 55 | 智 21 |
豊岡―米子 12系・50系による客車列車時刻表 1988年3月改正
列車番号 | 421 | 521 | 523 | 525 | 6421 | 423 | 425 | 527 | 529 | 531 | 533 | |
豊岡 | 0508 | 0640 | 1123 | 1429 | 1608 | 2143 | 豊岡 | |||||
浜坂 | 0513 | 0623 0629 | 0755 0758 | ◆ 1005 | 1314 1326 | 1543 1546 | 1726 1727 | 2251 = | 浜坂 | |||
鳥取 | 0544 | 0600 = | 0720 0728 | 0848 = | 1051 = | 1059 | 1310 | 1420 1503 | 1637 1642 | 1813 1818 | 鳥取 | |
倉吉 | 0635 0636 | 0822 0823 | 1152 1153 | 1409 1420 | 1558 1602 | 1734 1748 | 1916 1917 | 倉吉 | ||||
米子 | 0805 | 0933 | 1302 | 1537 | 1723 | 1923 | 2029 | 米子 | ||||
終着 | 出雲市 1915 | 終着 |
列車番号 | 522 | 524 | 526 | 420 | 6420 | 422 | 528 | 424 | 530 | 426 | 532 | 428 | 534 | |
始発 | 浜田 1203 | |||||||||||||
米子 | 0507 | 0619 | 1006 | 1225 | 1538 | 1622 | 1733 | 米子 | ||||||
倉吉 | 0617 0618 | 0740 0754 | 1122 1124 | 1338 1342 | 1646 1648 | 1738 1743 | 1903 1903 | 倉吉 | ||||||
鳥取 | 0616 | 0725 0747 | 0854 = | ◆ 0857 | 1218 = | 1327 | 1441 = | 1752 1824 | 1842 = | 1952 | 2000 = | 2158 | 鳥取 | |
浜坂 | 0441 | 0701 0707 | 0845 0903 | 0942 = | 1418 1419 | 1925 1925 | 2036 2055 | 2246 = | 浜坂 | |||||
豊岡 | 0558 | 0830 | 1018 | 1527 | 2033 | 2229 | 豊岡 |
1988年3月改正時点では、豊岡ー米子には上下各11本(休日は10本)の客車列車が存在していました。
1992年改正では豊岡―出雲市で4往復と一気に寂しくなってしまいますが、このうち鳥取-米子は山陰本線の中でも最後まで客車列車が残った区間で、1996年3月改正でも豊岡―米子1往復、鳥取―米子2往復が12系で運転されていました。平日は5両編成でしたが、休日は3両という機関車+客車としてはいかにも非効率な編成で、このうち豊岡―米子の1往復は1996年12月の運用修正で気動車化されてしまいました。
残る鳥取―米子の2往復も、1997年3月改正で廃止となり、かつて「客レ王国」の異名をとった山陰本線からついに客車普通列車が消滅しました。
1988年3月改正 米子ー出雲市―浜田―益田ー下関 山陰本線普通列車時刻表
いよいよ鳥取県から島根県、山口県へと進んでいきます。
米子ー知井宮(現在の西出雲)は、伯備線が電化された1982年に同時に電化され、特急『やくも』の他ローカル輸送の一部で電車による運行が行われいていましたが、この区間で完結する列車も含めて大半は客車または気動車で運行され、現在もいわゆる架線下DC区間となっています。
現在は米子からのローカル輸送はほぼ出雲市または西出雲で分断されていますが、1988年当時は米子から浜田や益田までを走る長距離列車も珍しくはありませんでした。鳥取-益田については、2001年に鳥取県、島根県、JR西日本の3者により山陰本線高速化事業が行われ、特急列車については鳥取―出雲市は最高速度120㎞/h、出雲市―益田は110㎞/hとなり、新型車両キハ187系の投入と合わせて都市間輸送が大幅に改善されました。
ローカル輸送についても、キハ126系の投入で一部の速達列車については大幅な輸送改善が実現しています。
しかし、特に島根県西部から山口県にかけては、本線とは名ばかりのローカル線で、2019年度のデータによると益田―長門市の輸送密度は273人しかなく、木次線や芸備線の末端区間とそれほど差がない状態です。さすがに客車列車はなくなりましたが、依然としてキハ40系列が使用されており、1988年当時と2021年と比較してもハード面でもソフト面でもあまり改善は進んでいないような感じです。
利用客もやはり減少が顕著なのか、1988年当時と比較して、列車本数の減少が目につきます。
長門市駅基準では、1988年当時は下り16本、上り13本の運転本数でしたが、2021年現在は下り12本、上り8本となっています。
米子駅 山陰本線・伯備線・境線時刻表 1988年3月改正
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 0 | |
出雲市・益田方面 | 出 32 松 40 | 大 21 | 浜 25 | 知 12 | 出 04 | 益 13 | 益 26 | 知 11 | 益 11 出 30 | 出 12 横 41 | 出 26 長 54 | 益 36 | 浜 01 出 48 | 須 55 | 浜 25 | 出 36 | 知 23 | 知 17 | 松 40 | ||
鳥取方面 | 豊 07 鳥 51 | 鳥 19 ★下 42 | 城 10 | ◆下 38 | 鳥 05 | 鳥 06 | 鳥 06 豊 23 | 鳥 25 | 鳥 32 | 豊 16 鳥 43 | ◆下 08 豊 38 | 豊 22 | 鳥 10 鳥 33 | 鳥 23 | 鳥 20 鳥 44 | 鳥 40 | 鳥 27 | 倉 だ 49 | |||
伯備線 | 岡 40 | 岡 52 | ◆生 46 | 岡 12 | 生 34 | 岡 52 | 岡 07 | 生 29 | 岡 12 | 岡 15 | 新 10 | ||||||||||
境線 | 15 42 | 23 | 23 | 08 45 | 15 54 | 42 | 25 | 00 47 | 29 | 06 33 | 18 | 13 50 | 29 | 09 | 10 52 | 38 | 20 | 43 |
江津駅 山陰本線・三江線時刻表 1988年3月改正
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 0 | |
浜田・益田方面 | 浜 49 | 浜 58 | 浜 40 | 益 01 | 浜 11 | 浜 02 | 益 54 | 益 42 | 浜 30 | 益 43 | 益 21 | 浜 06 益 44 | 浜 13 益 43 | 浜 00 須 32 | 浜 57 | ||||||
出雲市・米子方面 | 米 06 米 34 | 鳥 30 米 57 | 城 10 | 豊 01 出 40 | 米 39 | 鳥 29 | 出 55 | 米 17 | 出 17 | 出 19 | 米47 | 出 56 | |||||||||
三江線 | ★原 49 | 三 41 | 原 00 | 原 32 | 三 57 | 三 23 | 原 41 | 原 46 | ■岩 03 |
益田駅 山陰本線・山口線時刻表 1988年3月改正
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 0 | |
長門市・下関方面 | 下 50 | 長 28 | 長 17 | 下 26 | 長 46 | 下 12 | 長 01 | 長 50 | 長 53 | 長 26 | 須 46 | ||||||||||
浜田・米子方面 | 鳥 08 | 浜 02 豊 50 出 58 | 米 23 | 浜 31 | 出 33 | 米 52 | 浜 33 | 出 57 | 浜 14 | 米 10 | 浜 10 | 浜 23 | 浜 28 | ||||||||
山口線 | 小 04 小 40 | 小 49 | 山 29 | 小 54 | 小 09 | 小 29 | 小 01 | 小 06 | 小 27 |
長門市駅 山陰本線・美祢線時刻表 1988年3月改正
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 0 | |
下関方面 | 下 38 | 下 38 人 56 | 下 11 | 下 09 下 55 | 下 57 | 下 22 | 下 52 | 下 37 | 下 40 | 下 48 | 下 51 | 下 15 | 下 15 | 下 53 | |||||||
鳥取方面 | 出 26 | ★長 42 | 奈 04 米 49 | 浜 13 | 益 50 | 益 08 | 益 48 | 益 02 | 益 48 | 益 46 | 東 45 | 益 48 | |||||||||
美祢線 | 43 | 08 | 01 | 09 | 10 | 03 | 23 | 52 | 20 | 17 | 44 | 46 | 56 | ||||||||
仙崎支線 | 08 42 | 31 53 | 44 | 08 | 23 | 34 | 04 | 23 41 | 48 | 47 | 09 45 | 54 |
下関駅 山陰本線時刻表 1988年3月改正
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 0 | |
「到着」時刻表 | 長 28 ★小 57 | 滝 20 長 41 | 小 01 東 22 小 46 | 長 08 長 58 | 小 58 | 奈 04 滝 39 | 長 15 小 58 | 長 56 | 益 32 | 長 34 | 小 14 長 50 | 小 36 益 58 | 小 39 | 長 21 | 長 18 小 56 | ||||||
長門市・益田方面 | 小 03 浜 43 | 長 50 | 小 09 長 30 | 浜 13 | 益 50 | 益 08 | 益 48 | 益 02 | 益 48 | 益 46 | 東 45 | 益 48 |
米子ー出雲市―浜田―益田ー下関 12系・50系による客車列車時刻表 1988年3月改正
山陰本線の中でも屈指のローカル区間である西半分については、古くから客車列車王国と知られ、風光明媚な車窓風景や、長時間停車を含めたのんびりとしたダイヤ設定などで客車列車による運行が非常に似合う区間でした。
この中でも、門司発福知山行きの山陰本線824列車と言えば国鉄末期のとくに有名な列車で、50代以上の年配ファンならだれでも知ってることでしょう。
この列車は早朝5時台に門司を発車し、関門トンネルを通って下関から山陰本線に入り、終点の福知山には日付も変わろうかという深夜に到着するもので、距離にして595.1㎞を18時間以上かけて走行していました。長距離普通列車は時代を追うごとに削減が進められ、1972年3月改正以降は全国一長距離を走る普通列車となっていました。1980年代になっても旧型車両で運行され、古き良き汽車旅を感じられる貴重な列車でしたが、1984年改正で下関―出雲市の824列車と出雲市ー福知山の548列車に分割されてなくなりました。1988年3月改正では、824列車の存在は確認できるものの運行区間は下関―益田に短縮され、それ以外の区間でも列車分割が進みその面影は感じにくくなっています。
列車番号 | 841 | 843 | 845 | 821 | 823 | 433 | 535 | 435 | 825 | 437 | 847 | 827 | 439 | 849 | 441 | 831 | 443 | 447 | 445 | 527 | 449 | |
始発 | 豊岡 1123 | 始発 | ||||||||||||||||||||
米子 | 0725 | 1126 | 1311 | 1526 | 1701 | 1748 | 2036 | 米子 | ||||||||||||||
出雲市 | 0547 | 0651 | 0902 0913 | 1250 1316 | 1442 1510 | 1639 = | 1840 1905 | 1915 = | 2203 = | 出雲市 | ||||||||||||
浜田 | 0811 = | 0925 1000 | 1126 = | 1240 | 1612 1631 | 1752 1758 | 2124 = | 浜田 | ||||||||||||||
益田 | 0550 | 0817 | 1121 = | 1347 1412 | 1732 = | 1854 = | 2026 | 益田 | ||||||||||||||
東萩 | 0528 | 0707 | 0953 | 1531 | 2148 | 東萩 | ||||||||||||||||
長門市 | 0438 | 滝部 0612 | 0538 | 0605 0611 | 0747 0755 | 1033 = | 1122 | 1440 | 1610 1651 | 1815 | 2053 | 2224 = | 長門市 | |||||||||
小串 | 0547 | 0635 | 0654 | 0737 | 0905 | 1230 | 1551 | 1817 | 1934 | 2205 | 小串 | |||||||||||
下関 | 0628 | 0720 | 0741 | 0822 | 0958 | 1315 | 1634 | 1858 | 2021 | 2246 | 下関 | |||||||||||
終着 | 門司 0641 | 終着 |
列車番号 | 430 | 432 | 434 | 436 | 438 | 824 | 840 | 842 | 426 | 440 | 442 | 444 | 828 | 830 | 832 | 844 | 834 | 846 | 848 | 列車番号 |
始発 | 門司 0715 | 始発 | ||||||||||||||||||
下関 | 0543 | 0730 | 0859 | 1244 | 1526 | 1643 | 1721 | 1806 | 1934 | 2216 | 下関 | |||||||||
小串 | 0636 | 0821 | 0943 | 1326 | 1610 | 1729 | 1804 | 1854 | 2017 | 2300 | 小串 | |||||||||
長門市 | 0526 | 0746 0813 | 0930 = | 1105 = | 1437 1502 | 1728 1746 | 1840 1845 | 1914 = | 2011 2048 | 2131 = | 滝部 2323 | 長門市 | ||||||||
東萩 | 0618 | 0855 | 1549 | 1847 | 1926 = | 2126 | 東萩 | |||||||||||||
益田 | 0702 | 0741 0758 | 1019 1031 | 1557 | 1708 = | 2015 = | 2240 = | 益田 | ||||||||||||
浜田 | 0444 | 0509 | 0631 | 0757 = | 0853 0859 | 1129 = | 1203 | 1638 | 1701 1753 | 浜田 | ||||||||||
出雲市 | 0631 0650 | 0728 0801 | 0853 0914 | 1135 = | 1411 1412 | 1904 = | 1938 | 2013 = | 出雲市 | |||||||||||
米子 | 0843 | 0923 | 1055 | 1600 | 2107 | 米子 | ||||||||||||||
終着 | 鳥取 1842 | 終着 |
なお、出雲市―下関の客車列車については基本的に50系が使用され、最後まで12系で運転されることはほぼなかったようです。1992年3月改正で山陰本線の客車列車についても大整理が行われ、出雲市以西の客車列車は全廃、さらに播但線の電化で余剰になった12系が配置されたため、山陰本線ではこの改正で50系の全車両が運用を外れています。
以上、客車列車を中心に見た1988年3月改正の山陰本線ローカル輸送でした。
なお、10月6日に新たな時刻表復刻版として、1968年10月号が加わりました。
いわゆる「ヨンサントオ」改正のもので、日本中に特急列車網を作った歴史的な改正です。
ヨンサントオの中身はまた機会があればご紹介したいと思います。