JRグループ 2022年3月12日ダイヤ改正を発表 内容のまとめ

社会
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2022年JRダイヤ改正を発表 実施日は3月12日

JRグループは、2022年春のダイヤ改正について、その内容と実施日を3月12日とすることを発表しました。

まだまだ不安要素はあるものの、コロナウィルス感染拡大が落ち着きを見せ、社会全体が通常に戻りつつある状態を反映して、新幹線など長距離列車ではスピードアップや輸送力増強が行われます。

しかし、落ち込んだ輸送量を反映して、地域や線区によっては減便や輸送力の適正化も行われます。

なお、すでに発表されている内容は「2022年春JRダイヤ改正の発表・実施はいつ? わかっていることのまとめ 12/17追記」にも記載していますので、合わせてご覧いただけると幸いです。

JR北海道 『おおぞら』のキハ261系化 H100型の追加投入

JR北海道では、早くからその内容を公表しており、今回の発表でも新たな情報はなく、削減となる列車が具体的に発表された程度にとどまっています。

改正の大きな動きとしては、『おおぞら』に使用されているキハ283系が1両減車のうえキハ261系に置き換えられ、定期運用から離脱します。

北海道新幹線関連では、函館本線の『北斗』との接続改善で、本州方面からの乗り継ぎ時間が一部短縮されます。

函館本線の『ライラック』1往復を臨時化、主に週末運行となっている『カムイ』2往復について、運行日を繁忙期に限定します。

老朽化したキハ40の置き換え用として、H100型が30両投入され、根室本線新得ー釧路の全列車、石北本線の24本中19本がH100型による運転となります。

札幌圏を含めた全エリアで輸送力の適正化が行われ、土休日を中心に減車や減便が実施されます。

また、学園都市線にロイズタウン駅、宗谷本線に名寄高校前が開業する一方、利用の少ない7駅が廃止となります。

2022年3月ダイヤ改正について

JR北海道 ニュースリリースより

JR東日本 首都圏各線や新幹線では輸送力適正化 

東北・上越・北陸新幹線 準定期列車設定による輸送力適正化

JR東日本では、首都圏各線で特急列車の運行見直しによるサービスの向上や、E131系の投入が行われる反面、首都圏各線ではラッシュ時を中心に運転本数の見直しが行われます。また、東北・上越・北陸の各新幹線でも、定期列車の臨時化などで輸送力適正化が行われます。

相模戦で運用を終了する205系
相模線ではE131系の投入により、205系500番台の運用が終了となる 同時に朝夕に実施していた横浜線への直通運転も終了となる Wikipediaより

東北・上越・北陸新幹線では、現在の定期列車計395本のうち、『なすの』1本と『たにがわ』2本が廃止、さらに42本が臨時列車化され、利用状況に応じて随時運転する「準定期列車」となります。

特急列車では運転取りやめ、区間短縮や臨時化が目立つ

特急列車では、首都圏で通勤時間帯の停車駅増加、発着駅の追加など、着席サービスの向上が図られます。運転見直しでは、常磐線系統の『ときわ』6本をはじめ、特急列車9本が運転取りやめとなり、『成田エクスプレス』25本など32本が区間を短縮しての運転となります。これに加え『踊り子』など7本が臨時化されます。

首都圏各線では朝ラッシュ時に減便による輸送力調整

山手線を始め、首都圏各線では朝ラッシュの輸送力適正化が行われる 山手線では、1時間当たりの最大運転本数が外回りの21本から18本に、内回りの22本から20本に削減される Wikipeidaより

首都圏各線では、コロナウィルス感染拡大による需要減少を受け、朝通勤時間帯の運転本数見直しが行われます。具体的には、朝1時間当たりの最大運行本数が、山手線内回りで22本から20本に、中央線快速が30本から29本に、京浜東北線で25本から23本へ減便となります。減便対象はこの他東海道線や横須賀線、常磐線、南武線など首都圏のほぼ全線となります。

2022年3月ダイヤ改正について

JR東日本 ニュースリリースより

JR東海 東海道新幹線を含め利便性向上が目立つ内容に

ワイドビューの名称がなくなるキハ85
JR東海の特急列車は、2022年3月改正で列車名から『ワイドビュー』が外されることとなった 改正後は単に『ひだ』『南紀』『ふじかわ』『しなの』『伊那路』の名称となる 写真のキハ85系は、2023年度から後継のHC85系に置き換えられる予定 Wikipeidaより

東海道新幹線は速達化と利便性向上

東海道新幹線では、『のぞみ』の速達化が行われ、早朝・夜間の30本(定期17本、臨時13本)で東京―新大阪の所要時間が最大6分短縮されます。定期『のぞみ』全列車の東京―新大阪の所要時間が1分短縮の2時間28分となります。

滞在時間延長のため、初めて東京発20時台の広島行き『のぞみ』が設定されるほか、東京着10時台の博多発『のぞみ』と、8時台着の姫路発『のぞみ』も初めて設定されます。

この他、東海道新幹線系統と山陽新幹線系統や、『のぞみ』と『こだま』の接続改善が行われ、一部の駅では首都圏滞在時間が延長となります。

中央本線 利用好調で全列車が8両編成に 新型車両315系も運転開始

利用が好調な中央本線名古屋口では、快速・普通の全列車が8両編成となり、輸送力が増強されます。また、減車となる朝ラッシュ時には、混雑平均化のため3本の増発が行われます。新型車両315系も、ダイヤ改正に合わせて運転を開始します。

輸送力適正化では、一部の路線で終電の繰り上げが行われるほか、ホームライナーの運転本数や運行日の見直しが行われます。

2022年3月ダイヤ改正について

JR東海 ニュースリリースより

JR西日本 京阪神を含めて輸送力適正化 地方選区でも減便目立つ

JR西日本の優等列車 運行本数は増加

JR西日本の優等列車では、近畿圏を運行する『くろしお』『こうのとり』『きのさき・はしだて・まいづる』が全車指定席に、『サンダーバード』『しらさぎ』の指定席が1両増加します。停車駅の変更とともに、着席サービスの向上が図られます。

コロナウイルス感染拡大による需要低迷で運休となっていた特急列車では、週末を中心に運行日が増加します。2021年11月との比較では、平日32本、土休日38本運転されていた『サンダーバード』は、平日44本、土休日50本となります。

山陽新幹線は『ひかり』『こだま』の運転見直し

利用状況に合わせ、山陽新幹線区間の『ひかり』『こだま』の運転本数が見直され、全区間で1日当たり1~3本の削減となります。

京阪神地区 朝ラッシュの運転間隔見直し 末端区間では減便

京阪神地区では、朝ラッシュの運転間隔の見直しが行われます。

対象となるのは琵琶湖線、JR京都線、JR神戸線、JR宝塚線、大阪環状線、阪和線、大和路線で、発車時刻がおおむね等間隔となるように調整されます。例えばJR神戸線の大阪方面の場合、新快速・快速が現行の8~9分間隔から約10分間隔に、普通が現行の約4~5分間隔から約5分間隔となり、運転間隔とともに運転本数も整理されます。

おおさか東線から撤退する201系
おおさか東線では、使用車両が221系に統一され、201系は同線より撤退となる Wikipediaより

琵琶湖線の草津-米原、嵯峨野線の亀岡ー園部など、各線区の末端区間や周辺地域では、運行本数が削減されます。京都から米原方面へ向かう新快速は、現行の毎時2本のうち、1本が草津止まりとなります。嵯峨野線では、亀岡―園部が現行の毎時2本から1本へ減便となります。

この他、湖西線、草津線、学研都市線、加古川線、姫新線、和歌山線、万葉まほろば線で、主に日中の運転本数が削減され、京阪神地区で103本の減便となります。

岡山地区では、快速『サンライナー』が全列車廃止となります。快速『マリンライナー』は最終の繰り上げが行われ、岡山発は約30分、高松発は約1時間最終が早くなります。山陽本線、伯備線、赤穂線でも始発の繰り下げ、終電の繰り上げが行われ、最大で30分以上変更となります。また、山陽本線を中心に津山線、因美線、赤穂線で運転本数の見直しが行われ、44本の列車が削減されます。

山陰地区では、『やくも』『スーパーはくと』の一部が臨時化されるほか、普通列車は山陰本線だけで31本(平日の場合)削減されるなど、全体で40本以上(平日の場合)近い列車が削減されます。

その他の地域でも、始発・終電時刻の変更、列車の廃止が行われ、JR西日本全体では26路線206本の削減となります。

2022年春ダイヤ改正について

JR西日本プレスリリースより

JR四国 地域輸送のパターンダイヤを強化

JR四国では、地域輸送についてパターンダイヤの導入が強化されます。

新たに高徳線徳島―板野、鳴門線でパターンが導入され、利用しやすいダイヤとなります。また、土讃線の高知―土佐山田では普通列車の増発が行われます。

特急列車関連では、『モーニングEXP』の毎日運転化と、停車駅の変更で利便性の向上が図られます。

2022年3月ダイヤ改正について

JR四国 ニュースリリースより

JR九州 九州新幹線の一部臨時化以外に大きな変更なし

JR九州では、九州新幹線の一部列車を需要に応じて臨時化します。

JR九州では、2022年秋に西九州新幹線開業を控えていることから、今改正では時刻の大きな変更を見送った模様で、在来線の総列車本数には変更はありません。

2022 年 3 月にダイヤを見直します

JR九州 ニュースリリースより

JR貨物 コンテナ列車の増発や新型機関車の投入

JR貨物では、輸送需要に合わせ関東―関西のコンテナ列車が増発されます。

また、南福井駅と広島貨物ターミナル駅の取り扱い能力を向上させ、輸送力向上が図られます。

車両面では、引き続き新型機関車が投入され、EF210の10両、DD200の8両を始め、関門トンネル用のEF510が1両新製されます。

2022年3月時刻改正 新しい貨物鉄道輸送サービスのご案内

JR貨物 ニュースリリースより
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