モデルになっているのは駅の吊り下げ、あるいは柱の縦書きの駅名標に使われていた書体で、国鉄の鉄道掲示基準規定というもので定められている書体だそうです。
配布元は「旅と鉄の盲腸」というサイトで、個人・商用を問わずフリーで使用できるとあります(ただし、商用の場合は要連絡)。
本来のフォントには平仮名とアルファベット、漢字の部首だけしか作成されておらず、漢字の場合は部首を組み合わせたもの、カタカナや記号は作者の創造というものですが、使ってみるとあら不思議、文書全体が何となく国鉄チックに変身します。
小さいフォントに対応しているパソコンやプリンターなら、ラベル用紙に印刷して建物などに張り付けることで、レイアウトが一気に本物っぽく変身すると思われます。
トゥルータイプフォント(TTF)形式に対応しているソフトなら、だいたい使えるようです。
もちろん、Wordなどのソフトでも使用可能ですが、使用していることに誰か気づいてくれるのか…、という疑問は残ります。
ダウンロードはこちらからどうぞ。
詳しい使用条件などは、こちらのサイトから必ずご自身で確認の上、ご利用ください。
なお、この他にも国鉄手書き風書体、ピクトグラム、大阪市交通局風のフォントなどが用意されています。
もうひとつ面白いものに、「国鉄方向幕書体」というフォントがありました。
ロールズというところから配布されている書体で、読んで字の通り、国鉄時代に方向幕に使われた書体で、我々おじさん世代としては見ているだけで懐かしい気持ちになります。
従来はフリーで配布されていたのですが、残念なことに利用ルールを守らない広告代理店、ゲームメーカーなどがあったことから、以後有償版のみとなっています。サンプルも公開されていませんが、googleで「国鉄方向幕書体」と検索すると見ることができます(一部にはフリーソフトとして掲載されていますが、公式では2019年5月以降有償化となっていますのであしからず)。
大きなサイズの文字でも非常に読みやすいフォントで、なかなか面白そうなだけに残念です。