EF64 1000番台 国鉄最後の新製電気機関車 TOMIX KATOから発売

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TOMIX KATO EF64 1000番台を相次ぎ生産

TOMIXとKATOから、相次いでEF64 1000番台が生産されます。 EF64は国鉄最後の新製電気機関車で、特に1000番台は車齢が浅いこともあり、2020年3月現在、製造された53両のうち38両が健在です。

KATOからはすでに発売済みですが、JR貨物新更新色が5月に生産予定です。

もともとは更新工事を実施した車両と、未更新車を区別するため採用された新塗装ですが、未更新車はすべて廃車となったため、区別する必要がなくなりました。このため、2017年末以降に全般検査を出場した車両から青15号に全面下部をクリーム1号で塗装した国鉄色に復帰しており、この塗装はやがて消えてゆくものと思われます。

TOMIX製品は6月の新製品となります。JR東日本に所属する1051-1053号機をプロトタイプとしています。ほとんどのEF64は客貨両用として、暖房電源を持たない客車へ暖房を供給する 暖房用電源供給機器を搭載していましたが、これらを含む最終ロット21両は、供給機器非搭載となっています。このうち1052号機は、2018年にぶどう色1号に塗り替えられており、こちらも製品化の予定です。

勾配用汎用機関車として登場

EF64 基本番台 大きな通風ルーバーが特徴
Wikipediaより

EF64は、国鉄初の汎用型勾配線区用機関車として、1964年(昭和39年)に登場しました。戦後国鉄の電化進展に伴い、勾配が連続する線区でも、蒸気機関車から電気機関車への置き換えが進むようになります。しかし、従来の電化区間は比較的線形のいい平坦線区がほとんどで、電気機関車もこれらの線区で使用されることを想定したものが多く、例外的に碓氷峠のED42などが存在するのみでした。新しく電化された勾配線区では、貨物列車牽引機として当初平坦線区と共通のEF15などが使用されましたが、連続勾配でブレーキを多用する結果不具合が多発したため、EF15のブレーキを強化改造したEF16などが活躍していました。

1960年代半ば、東海道・山陽本線など平坦線区向けにはEF60、EF61が、勾配線区向けとしてEF62、EF63が相次いで登場。両形式は国鉄最急勾配の碓氷峠に備えた重装備で、EF62ほどの性能が要求されない中央本線や奥羽本線(当時は直流電化)、上越線などでの使用を想定して、汎用型の勾配用機関車として1964年(昭和39年)に製造されたのがEF64でした。

寝台特急牽引についていた少数のEF60を除き、 ぶどう色1号が基本だった直流型電気機関車の中で、 青15号とクリーム1号の塗分けを採用、以後直流型電気機関車の標準となりました。側面は、モーターを発電機として利用しその抵抗で速度を抑える発電ブレーキの多用に備え、一回り大きな通風用のルーバーが特徴です。1964年(昭和39年)から1976年(昭和51年)にかけて、基本番台として79両が生産されました。

再設計で異色のスタイルとなった1000番台

寝台特急『あけぼの』の先頭に立つEF64 1000番台
通風ルーバーの配置が基本番台と異なる

やや時間をおいて、1980年(昭和55年)から老朽化した上越線、高崎線のEF58、EF15、EF16を置き換えるため、製造が再開されました。これがEF64 1000番台で、1982年(昭和57年)にかけて54両が製造されました。これらは、国鉄が新製した最後の電気機関車となっています。

基本性能は従来と変わらないものの、基本番台の設計を再検討したことから、外観や装備は基本番台とは大きく異なる部分も多数発生しました。

具体的には、 寒冷地、豪雪地帯である上越線で使用されることから耐寒、とくに耐雪機能を大幅に向上し、車内の機器配置を一新。 冷却系統を1本化し、自らの排熱で予熱して取り込むことで車内への雪の侵入を防いでいます。また、室内を与圧することで粉雪の侵入を防ぐ構造を採用しました。

これらの対策により、車体は左右非対称という日本の電気機関車としては大変珍しい構造になっています。

この他、ブレーキ力の増強、エネルギー効率の改善、メンテナンス性の向上などが行われ、 新規形式の採用も検討されましたが、折からの労使関係の悪化で新形式の投入は調整に時間と手間がかかるため、番台区分とされた経緯があります。

1000番台は当初全車両が新潟県の長岡運転所に配置され、当初の計画通り主に上越線で旅客、貨物列車として活躍していました。1982年(昭和57年)に伯備線電化に備え一部が岡山機関区へ転属、その後青梅線などでも使用された後、8両がJR東日本に、残りの45両がJR貨物へと引き継がれました。

1000番台はしばらく活躍が続くか

JR東日本のEF64 1000番台は、国鉄時代から上越線を経由する寝台特急の先頭にも立ち、多い時には3往復の列車を担当していましたが、寝台特急の削減により減少、それでも2009年より2014年の廃止まで『あけぼの』の先頭に立っていた姿はまだ記憶に新しいところでしょう。2020年3月現在も7両が健在で、臨時列車(『カシオペア』の先頭に立つこともあります)を中心に活躍している他、一部は新潟県にあるJR東日本の新津工場と首都圏の間の車両回送のため、電車牽引用の装備を搭載しています。なお、0番台は37号機が1両だけ残存し、JR貨物を含めた基本番台最後の1両となっています。

JR貨物では、しばらくは後継機もなく 、0番台、1000番台とも2002年まで全車健在でした。2003年以降EH200の量産により次第に活躍の場を狭め、0番台を中心に廃車が発生するようになります。

JR貨物では31両が健在で、上越線での運用がなくなった2010年以降は全車両が愛知機関区に配置されています。

運用範囲は 東北本線(黒磯以南)から首都圏各線、東海道・山陽本線の他、本来の使用想定線区として中央本線、篠ノ井線、伯備線など広範囲にわたり活躍しています。現在も車籍を有しているのは、2003年以降の更新工事を受けたものに限られ、未更新車と0番台はすでに全廃されています。

前述のように更新色は今後の全般検査で姿を消すことがアナウンスされていますが、まだ検査を受ける対象であることから、今後しばらくは活躍が続きそうです。

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