超リアルかつ脱線しない バネメーカー開発のNゲージ用貫通幌「SP幌」 2020年10月発売
非常にリアルな外観で、かつ脱線など走行性能に干渉しないNゲージ用の貫通幌「SP幌」が、2020年10月に発売となります。
開発、販売を行うのは、兵庫県豊岡市にあるバネメーカー「東豊精工」という会社で、専門誌「RM MODELS」9月号で紹介されているほか、大手新聞社の地域版やWEBサイトでも取り上げられています。
開発のきっかけは、豊岡市内を中心に活動する地元の鉄道模型愛好会「但馬鉄道模型club」のメンバーから「バネを使ってリアルな貫通幌を作ることができないか」と持ち掛けられたことで、従来はNゲージ車両の連結部分にスポンジなどを使って幌を再現していたものの伸縮性がなく脱線の原因になっていたことから、同クラブの副代表でもある同社の常務がこれに応じました。
この「SP幌」は細いステンレスの針金を四角状に何重にも巻くことで蛇腹状に見せかけ、あたかも本当の貫通幌のように見えるのが特徴です。バネメーカーという特徴を生かし、自動車や医療の現場で使われるバネを直角に曲げる技術を利用して、上下左右に伸縮性を持たせることで急カーブでも脱線しない貫通幌が完成しました。
リアルさは抜群 まるで本物の貫通幌のよう
さて、実際に装着した写真がこちらです。
東豊精工のFacebookから引用しています。
まるで本物の貫通幌のようですね。
Nゲージでは、車体個々の製造技術は年々向上し、リアルな仕上がりが期待できるようになっていますが、連結面に関してはNゲージ創世記からアーノルドカプラーが長く続き、20年ほど前にTNカプラーがTOMIXやKatoから発売された程度で、車体のリアルさ向上に比して変化に乏しいものしいものでした。
しかし、今回のこの「SP幌」の発売で、今まで見過ごされてきた貫通幌の再現が可能となりました。Nゲージの歴史の中でも大きな転換点となるかもしれませんね。
購入先は直接販売か、一部の取扱店で
商品ラインナップは、S~LLサイズまでの4段階で、いずれも6個入り1,200円(税別)が予定されています。購入は10月以降東豊精工Webサイト(9月28日現在、準備中となっています)の他、一部の模型店でも取り扱いが予定されています。
※2021年3月現在、一部のショッピングサイトでも販売されています
また、東豊精工のサイトによると、HOゲージサイズの商品かも進めているということです。