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2024年春の青春18きっぷの概要が発表され、北陸新幹線延伸によるルール変更が行われます。しかし、例年1年分が一度に発表となる青春18きっぷ、今のところ2024年は「夏・冬用」の発表がありません。近年廃止のうわさも聞かれますが、青春18きっぷはどうなってしまうのでしょうか。2024年春の青春18きっぷ ダイヤ改正後はルール変更も
JR各社は2024年1月23日、『「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売および北陸新幹線開業に伴うおトクなきっぷの取扱いについて』を発表しました。
この中では、次回の青春18きっぷについて
- 発売期間 2024年2月20日～3月31日
- 通用期間 2024年3月1日～4月10日
- 5回券 12,050円
であることが案内されており、春の利用期間に関しては、例年通りの扱いとなるようです。
青函トンネルのオプション券は例年通り 特急列車の利用可能区間に変化
北陸新幹線の延伸や北陸本線の経営移管により、ダイヤ改正が行われる3月16日以降は新たなルールが追加されます。
新幹線しか運行されていない青函トンネル用のオプション券も例年通りのほか、下記の区間を相互発着する場合に限り、特急列車の普通車自由席が利用できるもの同じですが、3月16日以降は、新たに室蘭本線の一部区間が追加となります。これは、同区間を運行する特急『すずらん』が、現在の「東室蘭ー室蘭は普通列車として運転」から「全区間特急列車として運転」へと変更され、同時に「特急券不要の特例区間」となることから、青春18きっぷの利用が認められます。
- 奥羽本線 青森ー新青森
- 石勝線 新得ー新夕張
- 佐世保線 早岐ー佐世保
- 宮崎空港線 宮崎空港ー宮崎
- 室蘭本線 東室蘭ー室蘭（3月16日以降）
また、北海道の2区間では、特急列車が全席指定となるため、自由席ではなく「指定席の空席」が利用可能となります。
北陸新幹線開業により、北陸本線の一部が対象外に 通過特例に越美北線が追加
JRから経営移管された第三セクター鉄道のうち、下記の区間は青春18きっぷで利用することができます。
- 青い森鉄道 青森ー八戸
- あいの風とやま鉄道 高岡ー富山
- IRいしかわ鉄道 金沢ー津幡
ただし、利用できるのは飛び地となっているJR線への乗り換えのために限られ、通過利用（JR線との接続駅での下車）に限り青春18きっぷでの乗車が認められます。
なお、3月16日の北陸新幹線延伸に伴い、開業後はあいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道の利用に関してルールが変更されます。
北陸新幹線開業により、北陸本線の敦賀ー金沢はIRいしかわ鉄道、ハピラインふくいに転換されるため、この区間での青春18きっぷの利用はできなくなります。
ただし、新たに飛び地路線となる越美北線については、越前花堂ー敦賀の通過利用が可能となります。また、金沢以南の北陸本線もIRいしかわ鉄道へ転換されるため、金沢―津幡の通過特例はなくなります。3月16日以降の七尾線、氷見線、城端線、越美北線を利用する場合の通過特例は、下記の通りとなります。
- あいの風とやま鉄道 富山ー倶利伽羅峠（富山・高岡駅のみ下車可）
- IRいしかわ鉄道 倶利伽羅峠ー津幡（津幡駅のみ下車可）
- ハピラインふくい 越前花堂ー敦賀（越前花堂・敦賀駅のみ下車可）
青春18きっぷ 夏・冬用の発表はなし このまま廃止されてしまうのか？
さて、今回のJR各社の発表では、青春18きっぷに関して春の利用期間にしか触れられていません。
青春18きっぷは、例年2月ごろに春・夏・冬の利用期間が発表されることが常だったため、時期や内容に違和感を感じた人も多いと思います。
この数年、青春18きっぷが廃止されるのではないか、といううわさも飛び交っており、実際にフルムーンパスが何の事前情報もなく突如として販売がなくなったという事実から考えても、実に心配な状況となっています。
一部の報道によれば、今回は北陸新幹線延伸い、ルール変更となる切符がほかにもあることから、それに合わせる形で、いつもより早めに春期間のみを発表したことが伝えられています。
また、夏・冬用については、「決まり次第順次発表する」としており、今のところ青春18きっぷ自体の廃止が決定したわけではなさそうです。
それでも、これまでの流れを見てみると、「後日発表」としてそのままフェードアウトしていった例も多く、青春18きっぷの存続も予断を許さない状況のようです。
