【鉄道ニュース】鉄道の自動運転 JR九州で今年度中に実現か 常磐線でも無人運転を見据えた新型ATO導入

10月8日付の西日本新聞の記事より。

「JR九州 自動運転実用化 踏切あり、ホームドアなし 全国初 年度内にも」というものがありました。

記事によると、福岡県内のJR九州の路線で、今年度(2019年度)中にも運転士の乗務しない無人運転を実用化する、ということです。現在無人運転を行っているのは路線内に踏切がなく、ホームドアが設置された路線に限られていますが、踏切がありホームドアがない一般路線での無人運転は、初めての試みになります。

対象路線として具体的な線名は報道にはありません。記事内には「福岡県内」とあることから、篠栗線や香椎線での運転が予想されます。

計画では、今後列車や線路内に新たな装置を設置し、加減速や停車などを自動化するということです。まずは夜間などに試運転を行い、安全性などを確認したうえで今年度中の運転を目指します。なお実際には、保安要員として係員が乗務しますが、運転士の資格を必要としないことから人員配置の効率化が可能で、実現すれば経費削減により乗客減少に悩む地方鉄道の存続に大きな期待が寄せられます。

今年度というとあと5ヶ月ほどしかありません。この時点でここまでの発表を行うということは、実現に向けかなりの準備がすでに整っているということなんでしょうか。自動運転など、はるか未来の技術と思っていましたが、意外と近いところまで来ているんですね。いずれにしても、地方路線の存続に明るいニュースです。ぜひ成功し実用化されることを祈っています。

なお、今日はもう一つ自動運転に関するニュースがありました。

日経新聞 JR東、常磐線で自動運転開始へ

常磐緩行線の取手-綾瀬間において、新型のATOを2020年度末に導入することを、JR東日本が発表しました。

ATOとは自動列車運転装置(Automatic Train Operation)の略で、完全自動運転とはいきませんが、運転士のボタン操作だけで自動的に加速、先行列車との安全な間隔を保ちながら次の駅まで走行し、自動的に減速、停止を行うことができる装置です。常磐緩行線の乗り入れる東京メトロ千代田線をはじめ、全国の地下鉄を中心に導入されています。当面は運転士、車掌が乗務しますが、その後は運転士のみのワンマン運転を行い、将来的には運転士の乗務しないドライバーレス運転を目指す、ということです。

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