熊本地震以来不通の豊肥本線が全線復旧へ 2020年8月運行再開

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熊本地震で不通の豊肥本線 2020年8月運行再開へ

2016年の熊本地震による大規模な土砂崩れなどの被害が出た豊肥本線のうち、現在も不通となっている肥後大津-阿蘇について、今年8月にも運転を再開できる見込みであることが、国交省から発表されました。

豊肥本線は、熊本と大分県の別府を結ぶ全長148㎞の路線です。熊本―大分を最短距離で結ぶとともに、熊本近辺では都市圏輸送も担っています。また阿蘇のカルデラの中を走る風光明媚な光景が望め、観光客の利用も多く、クルーズトレイン『 ななつ星』のルートにもなっている他、立野駅のスイッチバックや、九州で最も標高の高い波野駅など、趣味的にも魅力に尽きない路線です。しかし、地形の険しい区間も多く、開通以来幾度となく自然災害に悩まされており、JR化後に限っても長期不通となるのはこれで5回目です。

特に熊本地震では、震度7の激しい揺れを2度も観測するなどし、豊肥本線においては、肥後大津-阿蘇で大規模な斜面崩壊、土砂流入、地盤の変形など大きな被害を受けました。鉄道だけでなく、並走する国道57号線などの被害も大きく、生活や観光に与える影響は大きなものがありました。

不通の続く豊肥本線

今回の報道によると、線路の復旧だけでなく、道路や砂防など関連する工事もあわせて行われ、2020年8月には豊肥本線の運転再開の目処が立ったということです。実現すれば、豊肥本線は2016年以来4年振りに全線で運転再開となります。また、国道57号線の新ルートも10月頃、崩落した阿蘇大橋も今年度中の開運を目指しているとの事です。

もう一つの阿蘇の鉄道 南阿蘇鉄道も2023年に全線運行再開へ

被災前の南阿蘇鉄道白川第一橋梁
被災前の南阿蘇鉄道白川第一橋梁
撮影:鉄道模型モール制作室

一方、立野駅から分岐する南阿蘇鉄道は、同様に熊本地震の影響によって立野-中松で不通が続いています。沿線最大のハイライトである白川第一橋梁は、橋台の移動や鉄骨の破断、構造物の隆起などの被害を受けたことをはじめ、トンネルの変形など立野-長陽を中心に被害を受け、一時は廃線の危機に瀕していました。このため、いち早く中松―隆盛の運行を再開するなどしていましたが、国が復旧費用を負担する枠組みが作られたことから、橋梁の架け替え、トンネルの撤去、補修の目途が立ち、2023年夏の運転再開を目指して復旧工事が始まっています。

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