2021年JRダイヤ改正 発表はいつ? わかっていることのまとめ 12月15日現在

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2021年JRダイヤ改正 発表はいつ? 例年は12月中頃

JRグループは例年3月に全国規模のダイヤ改正を実施していますが、その内容が発表される時期が今年も近づいてきました。例年の傾向を見ると、12月の第2金曜日または第3金曜日に発表されることが多く、2019年は12月13日、2018年は12月14日、2017年は12月15日(いずれも金曜日)が発表日でした。この例で行くと、今年は12月11日または18日ということになります。

なお、ネット上などでは様々な憶測や予想が飛び交っていますが、当ブログでは公式発表や信頼できる報道の内容からわかることだけを対象とします。

2021年ダイヤ改正 実施は3月か 

まず改正日についてですが、一部では次のダイヤ改正を「2021年3月改正」と表記している例も見受けられるものの、JRからの公式発表では「2021年春」とされているだけで、3月と書かれているものはありません。

ただ、春という表記から少なくとも2月までは考えにくいこと、新年度に切り替わった直後にまた時刻変更は社会に大きな影響を与えることが予想されることなどから、例年通り3月の土曜日であることが考えられます。

今年は私鉄各社も春にダイヤ改正を発表しているところが多く、近年は相互直通乗り入れも多岐に及び、後に述べるように終電時刻の繰り上げも予定されているため、ある程度は改正日を合わせるのではないかとも考えられます。私鉄では改正日を「2021年3月」と発表しているところもあるので、3月である可能性は高そうです。

「減便の春」到来 ダイヤ改正で運転規模縮小を相次いで発表

さて本題の改正内容ですが、2021年ダイヤ改正は文字通り「減便の春」となりそうです。

コロナ禍の影響を受け各社とも利用が大きく落ち込み、JR北海道や四国では会社の存続自体が危ぶまれる事態となっています。

このため、長距離輸送、都市圏輸送を問わず、列車の削減が全国規模で行われる予定です。

また、働き方改革の一環や人手不足解消のため、利用者にも負担を強いる形で運転時間の縮小、特に終電の繰り上げが大きな話題となっています。

首都圏・近畿圏では終電繰り上げ 利用減と保守作業のため

山手線ではほぼ全線で15~20分程度終電が繰り上がる見込み
Wikipediaより

JR東日本は、深夜帯の利用者が大きく減少していることと、深夜の保守作業時間確保のため、首都圏17線区で終電の繰り上げを行うことを発表しています。繰り上げ後はおおむね各路線とも終着駅に午前1時頃までに到着するものとし、例えば山手線ではほぼ全線において15~20分程度の繰り上げとなり、全体では最大で30分を超える繰り上げとなる路線・区間もあります。

詳細なダイヤは発表されていませんが、区間や曜日によっては終電前の混雑を避けるため、一部で電車の増発や臨時列車の設定が行われます。5路線では始発の繰り下げも行われます。

首都圏における終電繰り上げ等のお知らせ

JR東日本 プレスリリース

またJR西日本でも、近畿圏で終電の繰り上げが行われます。JR西日本では、コロナ禍以前から保守作業の労働環境改善と深夜の保守作業時間の確保のため、近い将来深夜帯の運行見直しについて言及していました。

2021年改正では、大阪駅を基準とした場合、おおむね午前0時頃発までの運行とし、対象全区間における最大繰り上げ時間は30分となります。

深夜帯ダイヤ見直しの実施 ~メンテナンス部門の働き方の改善に向けて~

JR西日本 プレスリリース

『踊り子』はE257系に統一 『湘南ライナー』は廃止で特急『湘南』へ置き換え 185系は定期運用外れる

東海道本線東京口では、列車の整理が行われます。

『踊り子』で運用されるE257系 2021年改正以降は185系を完全に置き換える
Wikipediaより

『サフィール踊り子』を除くすべての特急『踊り子』は、中央本線や房総地区から転属してきたE257系で運転されます。また、平日朝と夕方以降に運転される『 湘南ライナー』を始めとするホームライナーは、すべて新しく設定される特急『湘南 』に置き換えられ廃止となります。

これらの結果、185系は長年活躍してきた東海道本線東京口から撤退、定期運用をすべて失うことになります。なお、一部報道によれば2022年までは一部が波動用として残る見込みです。

東海道線特急が新しく生まれ変わります

JR東日本 プレスリリース

E235系・E131系 首都圏では185系以外の車両の置き換えも

首都圏では185系の他にも車両の置き換えが発表されています。

横須賀・総武線では、E235系1000番台が投入されます。実際の運転開始は12月21日となりますが、ダイヤ改正後も継続的に置き換えが進み、最終的にはE217系と同数の745両が配置されます。

房総地区へは、E131系24両が投入され、2両編成のワンマン運転が開始されます。

横須賀・総武快速線用車両の新造について

JR東日本 プレスリリース

房総・鹿島エリアへの新型車両の投入について

JR東日本 プレスリリース

JR北海道はいち早く概要を発表 札幌圏や特急列車も減便に

北海道では、利用不振による路線の存続が取り沙汰され、ローカル輸送を中心に合理化、削減が続いてきましたが、2021年改正ではドル箱の札幌都市圏や特急列車にも整理が及ぶことを発表、他社よりもいち早く概要を発表しました。

札幌-旭川を結ぶ特急『 カムイ』『 ライラック』では、現行の1日あたり48本のうち、『カムイ』9号・29号、『カムイ』28号・42号の4本を不定期列車とし、土曜休日や繁忙期を中心に年間で230日程度の運転とします。

また、旭川-網走を結ぶ特急『 大雪』についても、冬の利用は比較的堅調なものの季節変動が大きく、利用が落ち込む4・5・10・11月について、2往復とも火・水・木曜が運転取りやめとなり、年間50日程度運休となります。

函館-札幌を結ぶ特急『北斗 』も、「夜間帯で利用の少ない上下1本ずつ」が「夜間の保守作業間合いの拡大も可能とし作業を効率化する」ため運転取りやめとなり、1往復減となります。具体的には、『北斗』23号・24号が運転取りやめ、これを補うため『北斗』22号、『すずらん』10号が30分程度繰り下げられます。

これに加え、『北斗』5・14号も臨時化され、4・5・10・11月の水・木曜に年間30日程度運休となります。

宗谷本線では、旭川-稚内の特急『 サロベツ』2往復のうち1往復が不定期化され、4・5・10・11月の火・水・木曜に年間30日程度運休します。

1往復が臨時化される『サロベツ』
Wikipediaより

この他『 北斗』は現行7両の基本編成が5両に、『 おおぞら』は同様に6両から5両基本に減車となります。

JR北海道にとって生命線とも言える札幌都市圏でも、利用状況に応じて列車の削減が行われます。

具体的には、函館本線の札幌―手稲で日中の3本、千歳線の札幌-千歳・苫小牧で4本が運転取りやめる他、平日と週末の輸送量の差を反映し、土・休日の快速『エアポート』朝4本と夜2本、函館本線で朝5本、学園都市線で朝2本が運転取りやめとなります。

さらに、函館本線滝川-旭川、留萌本線、石北本線、宗谷本線の旭川-名寄、根室本線の滝川-帯広で、朝の通学時間帯を除き利用の少ない普通列車の見直しが行われます。削減されるのは函館本線で1本、留萌本線で3本、根室本線で6本、宗谷本線で2本、石北本線で1本となります。

一方で、新型気動車H100型を室蘭本線、石北本線、宗谷本線に30両投入、キハ40を置き換えることで投入区間ではダイヤ調整を含め最大で31分の速達化が図られます。

この他、極端に利用の少ない18駅程度が廃止となります。

来春のダイヤ見直しについて

JR北海道 プレスリリースより

JR四国 運休列車はそのまま廃止か

JR北海道同様、苦しい経営が続くJR四国でも、列車の削減の可能性が発表されています。

現在四国内では10月以降、県庁所在都市を深夜帯に出発する普通列車6本が無期限の運休となっている他、宇多津で岡山発着の『しおかぜ』と併結する高松発着の『いしづち』について、併結運転を取りやめ乗り換えとなるなど、列車の削減が続いています。

JR四国では、2020年上半期の運輸収入が昨年比4割となるなど非常に厳しい状態であることから、これらの運休列車に関しては2021年改正でそのまま廃止することにもあり得るとしています。また、JR四国の貴重な収入源である瀬戸大橋線についても、快速『マリンライナー』の削減も示唆、これらは2021年改正に反映される可能性があるということです。

JR九州 新幹線・特急の減便と福岡圏終電繰り上げを発表

福岡圏では、「生まれ変わるぐらいのダウンサイジング(縮小)」と発表されている。通勤・通学時間帯を避け日中の列車が削減される模様
Wikipediaより

JR九州は、コロナ禍以降の輸送実績を踏まえ、利用減少の目立つ福岡圏の地域輸送について、2021年改正で減便することを明らかにしています。

JR九州では、仮にコロナ感染が収束したとしても、社会の変化によりコロナ禍以前の需要は当面戻らないと想定しており、需要に応じた見直しが必要としています。減便の対象となるのは特に需要の落ち込んでいる福岡圏で、通勤・通学時間帯は避けるとのことから、日中の鹿児島本線が中心になるものと見られています。また、減便は福岡圏以外の都市圏でも実施される見通しですが、地方路線に関しては一定の需要があるとして見直し対象外としています。

これらについて、2021年改正では、九州新幹線と在来線特急列車の減便、福岡圏での終電繰り上げを行うことが12月15日に報道されました。

具体的には、九州新幹線では九州内で完結する『さくら』2本と『つばめ』13本が削減されます。在来線では『有明』1本と門司港・小倉―博多の『きらめき』7本が削減され、『有明』は列車名称が消滅します。

この他、『ソニック』『かもめ』の一部と『指宿たまて箱』が臨時化、博多発下り鹿児島本線の最終列車が20分ほど繰り上がります。

東北新幹線で一部速度向上へ ICカード利用可能区間も増える

東北新幹線のうち、最高速度が110㎞/hに制限されていた上野―大宮で、最高速度が130㎞/hに引き上げられます。これにより、同区間の所要時間が1分程度短縮されます。東北新幹線では、引き続き10年ほどの時間をかけて大宮以北で最高速度を320㎞/hにする高速化工事が行われます。

新幹線の速度向上に向けた取り組みについて

JR東日本 プレスリリース

また、残額のあるICカードで新幹線自由席に乗車できる「タッチでGo!新幹線」について、山形・秋田新幹線区間を含むJR東日本管内の新幹線全線で利用できるようになります。

「タッチでGo!新幹線」サービスエリア拡大について

JR東日本 プレスリリース

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