全検終了のEF64-1046に「最終全検」のHM 後継機はどうなる

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全検終了のEF64-1046に「最終全検査」のヘッドマーク

2022年2月2日に全般検査を終了し出場したEF64-1046に、「祝 最終全検」のヘッドマークが付けられていたことが話題となっています。

これがEF64としての最終なのか、1046号機としての最終なのかははっきりとはわかりませんが、ヘッドマークの記載内容からしても、JR貨物ではEF64を対象とした全検は今後行われない、という可能性が強そうです。

EF64 全廃はいつ? 電気機関車の検査期限は?

自動車などと同じく、鉄道車両にも定期的な点検が法律により義務付けられています。

検査の種類は、日々の点検から大掛かりなものまで数多くあり、その中でも最も大きな検査が「全般検査」と呼ばれるもので、機器や装備の大半を取り外して徹底的なメンテナンスが行われます。場合によっては設備の変更や機器の更新、取り換えなどが行われるため、電車の場合10日~1か月かけて行われるという大きな検査です。

国土交通省の「施設及び車両の定期検査に関する告示」によれば、国鉄時代に製造された電気機関車の全般検査周期は72カ月と定められています。

この決まりに従えば、もし今後EF64を対象とした全般検査が行われないのであれば、2028年早々には全車両が検査期限を迎えることとなり、全廃となる可能性が高そうです。

なお、検査周期は製造時期や車種によって大幅に異なり、同じ電気機関車でもJR化後に製造されたEF210などは96カ月と長くなる一方、高速運転を行い機器の損耗の激しい新幹線は3年または90万㎞走行ごと(製造後1回目のみ4年または120万㎞)と短くなっています。

EF64の後継機は? 公式発表はまだ

EF64は、2021年4月現在JR貨物の愛知機関区に35両、JR東日本の高崎車両センターに2両と長岡車両センターに4両の合わせて41両が在籍してます。残存するEF64はすべて1979年から製造された後期型ともいえる1000番台で、国鉄型電気機関車としては最後に製造されたグループです。このため、0番台と合わせて総製造数132両に対し1/3程度が残っていることとなり、車齢の新しい分EF65やEF66と比べても残存率が高くなっています。

なお、EF64については、本ブログでも「EF64 1000番台 国鉄最後の新製電気機関車 TOMIX KATOから発売」で取り上げていますので、興味のある方は是非ご一読ください。

EF64の後継機としては、2001年からEH200が投入され、中央東線をはじめ上越線などでEF64の運用が置き換えられていますが、2011年度の24号機を最後に投入が途絶えています。

EH200
中央本線や上越線など勾配線区で、EF64を置きかえるために製造されたEH200 EF64重連運用を単機でこなすべく、8軸駆動の2連接H級機関車となった なお、JR貨物とJR東海の間では、JR貨物が両単位で支払う線路使用料について、2連接車体をめぐってはこれが1両なのか2両なのかで交渉がまとまらず、JR東海エリアではEH200やEH500が運用されていなかった 2021年以降愛知機関区へEF200が貸し出されているため、これに決着がついた可能性があり、今後愛知機関区に集中配置されているEF64の置き換えが急ピッチで進むかもしれない Wikipediaより

JR貨物の発表によれば、2022年度の機関車の新製配置はEF210が10両と関門用のEF510が1両、この他DD200が8両とHD300が1両、そしてDB500が3両の23両となっており、少なくとも2022年度中にEF64置き換え用の機関車が増備される様子はなさそうです。

しかし、2021年より高崎機関区のEH200の一部が愛知機関区へ回送され、試運転を行っている模様です。詳細は発表されていませんが、これが愛知機関区所属のEF64を置き換える準備とも考えられます。

また、JR東日本所有のEF64に関しては詳しい情報はありませんが、こちらも主にEF64が担当してる車両回送用の牽引車としてE493系が製造されていることから、近い将来淘汰対象となる可能性があります。

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