2023年 JR春のダイヤ改正概要が発表 改正実施日は3月18日
JRグループは、2023年春のダイヤ改正について、その内容と実施日を3月18日とすることを発表しました。
長く続くコロナ禍を受け、昨年に引き続き輸送力調整が目立つ内容となっていますが、新型車両の投入や輸送力増強も一部で行われます。
こうした中にあって、今回性の最大の話題はうめきた新駅の開業で、『はるか』や『くろしお』などの特急列車が大阪駅を経由するようになるほか、現在新大阪止めとなっているおおさか東線の全列車が大阪駅へ乗り入れます。
なお、すでに発表されている内容は「2023年春 JRダイヤ改正の発表・実施日は? わかっている内容のまとめ」にも記載していますので、合わせてご覧いただけると幸いです。
JR北海道 『オホーツク・大雪』のキハ263系化 737系は5月営業開始
すでに伝えられている通り、『オホーツク・大雪』に使用されているキハ183系が定期運用を離脱、キハ263系に置き換えとなります。これにより、札幌ー網走で最大4分、旭川ー網走で最大7分の所要時間短縮となります。
札幌都市圏では、「北海道ボールパークFビレッジ」の開業の完成に合わせ、観客輸送のため編成両数を見直すとともに、臨時列車の運転に備えた時刻に見直しが行われます。また、土休日運休となっている快速『エアポート』と普通列車が毎日運転となります。
富良野線には新型気動車H100形を投入、すべての列車をH100形での運転に置き換えます。
この他、利用の少ない日高線の浜田浦駅が廃止、釧網線の細岡駅が季節営業となります。
なお、3月改正に続き4月1日には留萌本線で石狩沼田-留萌廃止に伴う時刻変更が予定されているほか、5月20日には737系が室蘭本線で営業を開始、キハ143系の全てとH100形の一部を置き換える予定となっており、この時点でも時刻変更が行われる見込みです。
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JR東日本 上越新幹線をE7系に統一で所要時間短縮 普通列車の1%を削減
上越新幹線では、使用車両がE7系に統一されます。これにより最高速度が現在の240㎞/hから275㎞/hに向上し、東京ー新潟は最速1時間29分となり7分の短縮となります。
また、上越新幹線の速度向上により、北陸新幹線でも最大で2分の所要時間短縮が行われます。
首都圏の特急列車では、『湘南』が夕方下りに1本増発、高崎線系統ではE257系リニューアル車が投入されます。このほか、常磐線系統で発着駅の変更や停車駅の増加、中央線系統で運転区間の延長が行われます。
京葉線に幕張豊砂駅、田沢湖線に前潟駅が開業、いずれも普通列車が停車します。
ただし、在来線全体では1日の運行本数の1%に当たる124本が削減となります。削減対象はJR東日本全エリアで、例えば山手線の運行回数は1日当たり35回の減少となります(いずれも平日の場合)。
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JR東海 東海道新幹線で時間短縮・接続改善 『ひだ』が大阪発着を含めHC85系へ統一
東海道新幹線では、『のぞみ』の速達化が行われ、東京ー新大阪を2時間27分で結ぶ列車が増加します。山陽新幹線への直通列車も臨時列車の増発と列車の速達化が行われ、東京ー広島は臨時列車を含めすべての『のぞみ』が4時間以内となります。
相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業に合わせ、土曜日・月曜日を中心に新横浜発新大阪行きの『のぞみ』が設定されます。この臨時『のぞみ』491号は、品川駅始発の『のぞみ』99号よりも10分、東京駅始発の『のぞみ』1号より16分、新横浜駅始発の『ひかり』533号より6分早く新大阪駅に到着します。
東京駅の発車パターンの見直しにより、定期『のぞみ』の最大間隔が21分から18分に短縮されるほか、『のぞみ』の運転時刻変更により日中時間帯の名古屋駅での上り『のぞみ』『こだま』の乗り継ぎが改善され、最大で9分の所要時間短縮となります。
車両面では、N700S系の増備により、上下50本がN700S系での運転となります。
在来線では、HC85系の増備により、高山本線の『ひだ』はすべてHC85系での運転となります。大阪発着の『ひだ』25号と36号も、HC85系に置き換えの上存続します。停車駅の見直しなどにより、最大で10分程度の所要時間が短縮されます。
高山本線、参宮線では、普通列車の一部見直しが行われます。
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JR西日本 うめきた新駅(大阪駅)が開業 新快速Aシートの増発
いわゆる梅田貨物線で建設が進められてきた大阪駅新ホーム、通称うめきた新駅が開業します。
大阪駅と同一駅扱いで、エレベーターやエスカレーターを備えた改札内通路で結ばれます。これまで大阪駅は実質的に通過扱いだった『はるか』『くろしお』が大阪駅に停車するようになり、日中の大阪駅から関西空港までの平均所要時間が、関空快速の67分に対して『はるか』は47分と20分の短縮になります。また、朝夕を中心に琵琶湖線や京都線、阪和線からの直通特急列車が停車するようになります。
これに加え、現在新大阪―久宝寺で運行しているおおさか東線の全列車が大阪駅(うめきたエリア)に乗り入れます。新大阪―奈良をおおさか東線で運行している区間快速が新たにJR淡路に停車するとともに、221系による運行となります。
JR奈良線では、2013年より続いていた線路改良工事が完了し、京都―城陽が連続した複線となります。これにより、待ち合わせの解消などで所要時間の短縮が行われます。朝ラッシュの一部では増発も行われ、例えば朝の京都方面行きでこれまで快速が16~20分、普通が7~22分と不揃いだった運転間隔が、それぞれ約12分、12~17分に均一化されます。
2022年3月改正現在、1日2往復が運転されている新快速のAシートについて、改正後は1日6往復に増便されます。平日の大阪駅を基準とした場合、概ね10時台までと15時台以降の運転で、JR神戸線では、既存の特急列車などと合わせて朝夕はおおむね30分~60分に1本程度の運行となり、着席サービスの増加が図られます。
この他、普通列車では山陽本線や芸備線で列車の増発が行われる一方、早朝や夜間を中心に、琵琶湖線やJR宝塚線といった大阪近郊路線でも、列車の削減や運行時間の見直しが行われる区間もあります。
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JR四国 『マリンライナー』の接続改善で所要時間短縮
岡山駅における快速『マリンライナー』と『のぞみ』の接続改善により、所要時間が短縮されます。
高松―新大阪の場合、最大で16分の短縮、高松―東京の場合、最大で18分の短縮となります。
また、松山―東京でも最大で16分の短縮となります。
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JR九州 九州新幹線の時刻をわかりやすく統一
JR九州では、九州新幹線の博多駅発車時刻を統一してわかりやすくします。
博多駅を中心に日中にパターンダイヤを採用することで、列車種別と行き先が分かりやすくなります。
また、新幹線、在来線とも終電の繰り上げが行われるほか、普通列車の運転見直しが行われます。
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JR貨物 新型機関車の投入
JR貨物では、輸送需要に合わせ、コンテナ車の増強や所要時間の短縮が行われます。
また、2023年度の新型車両として、引き続きEF210が15両、DD200が3両増備されます。
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