山手線唯一の踏切「第二中里踏切」が廃止へ 自動運転化へ前進か

社会
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山手線唯一の踏切、陸橋建設で廃止へ 開かずの踏切解消

山手線内に唯一残っていた踏切「第二中里踏切」を廃止することで、JR東日本と東京都が合意したことが報じられました。東京都が近くに陸橋を建設し、そののちに踏切は役目を終えることになります。

第二中里踏切は、東京都北区内の駒込-田端にあり、2020年現在山手線唯一の踏切となっています。この踏切は、ピーク1時間の遮断時間が40分を超え、いわゆる「開かずの踏切」となっており、2017年には国土交通省が「改良すべき踏切道」として指定、2020年度中に改良計画を提出するよう、東京都北区などに改良を促していました。

このため、JR東日本と東京都北区は2018年に「第二中里踏切改良検討会」を発足させ、立体交差化や踏切の改良など具体的な検討を進めてきました。

2019年6月には踏切内で自動車が立往生する事故が発生、山手線のダイヤが大きく乱れるなど、踏切の存在は鉄道、道路双方にとって大きな障害となっていました。

今回の計画では、踏切の近辺に陸橋を建設するということですが、費用負担などは明らかにされていません。また、電車を運行しながらの工事となり、作業時間が夜間などに限られることから、完成までには10年ほどかかる見込みです。

この工事が完成すれば、山手線からは貨物線を除き踏切が全て撤去されることになります。

踏切全廃 自動運転へ前進か

この踏切撤去によって、大きく前進するとみられてるのが山手線の自動運転計画です。

山手線では、すでに2018年頃から実車を使って自動運転に向けた試運転が開始されており、現在のところ運転士が乗務する半自動運転の実現を目指し、最終的には乗務員のいない完全無人運転も視野に入れて実験が行われています。

しかし、鉄道の自動運転においてネックとなるのが踏切など他の交通機関の干渉で、半自動運転や完全自動運転が行われている路線が地下鉄や新交通システムに限られているのは、こうした干渉が少ない構造であることがその理由です。

また、国土交通省でも鉄道の無人運転として

  • 踏切がない
  • 容易に人が立ち入れない
  • ホームドア等で旅客と線路を分離

することを条件に上げています。

山手線では、ほぼ全区間でフェンスや柵が設置されて線路内に立ち入ることができず、ホームドアについても2020年11月現在、新宿・渋谷の2駅を除き設置が完了しており、残る2駅についても現在行われている駅の改修工事の進捗に合わせ、2032年までには設置される予定です。

最後に残った踏切も撤去されることで、自動運転を導入できる条件が揃うことから、いよいよ自動運転へ向けての準備が始められることが予想されます。

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