車内レイアウトも公開! JR九州787系『36ぷらす3』は6両編成 グリーン個室、ビュッフェ、 マルチカーなど個性的な内容に

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787系『36ぷらす3』の車内レイアウトが明らかに

JR九州から、すでに発表されていた新たな観光列車「36ぷらす3」の車内レイアウトが発表されました。既存の787系のレイアウトを精一杯生かした車内設備となりそうで、2020年秋の運行開始が待たれます。

『36ぷらす3』予定されている運転計画

787系「36ぷらす3」は、2月ごろからその概要が発表されていた新たな観光列車で、JR九州としては初めての電車による観光列車となります。『ななつ星』よりリーズナブルで、かつ気軽に利用できる観光周遊列車として運行されます。発表されている運行計画は、以下の通りです。

  • 木曜日 博多→熊本→鹿児島中央
  • 金曜日 鹿児島中央→宮崎
  • 土曜日 宮崎空港・宮崎→大分・別府
  • 日曜日 大分→(門司港)→小倉→博多
  • 月曜日 博多→佐賀→長崎→佐賀→博多

博多駅を起点にぐるりと九州を周遊した後、長崎へ往復する運行ルートが予定されており、記載の駅のうち門司港以外での乗降が可能となっています。全区間だけでなく、区間ごとの利用も想定されていることが分かります。また、肥薩おれんじ鉄道線を経由することも特徴的です。

この内容で年間45回程度の運転が予定されています。具体的な運転時刻や料金は未定とのことです。

グリーン車+ビュッフェ+マルチカー 種車の設備が生かされた787系

表示されない場合: 「36ぷらす3」車両レイアウトについて

さて、気になる車内設備ですが、 編成は6両編成で、客室は全てグリーン車。発表によると以下の通りです。

  • 1号車 グリーン個室(定員4名×4室)
  • 2号車 グリーン個室(定員6名×3室)
  • 3号車 グリーン個室(定員2名×6室) ビュッフェ
  • 4号車 マルチカー
  • 5号車 グリーン車(定員30名)
  • 6号車 グリーン車(定員27名)

もともと787系登場時は、下り方先頭車クモロ787にはトップキャビンと呼ばれるグリーン個室が設定されていました。また、3号車は元のサハシ787と思われ、こちらも登場時には半室ビュッフェと4人用コンパートメントの車内でした。運用環境の変遷でいずれも改造によりなくなりましたが、時代が再び変わって種車の設備が生かされることになりました。逆に言うと、787系だからこそ、実現できた車内設備ではないでしょうか。

グリーン個室は完全な個室というわけではなさそうで、JR九州の発表によると「 新設する個室は、 パーテーションの高さを 抑え、明るく開放的な空間を目指します」となっています。半個室、とも言うべきものになりそうです。ただ、この説明の主語が「1号車は」となっており、2号車、3号車もそうなのかはわかりません。

サハ787-200番台には、今もビュッフェ時代のドームが残る

3号車ビュッフェは、登場時のサハシ787の時代に大変近いイメージとなっています。

ターゲットの客層はどこに?

気になるのは、個室が思ったより大人数利用を想定しているという点でしょうか。『ななつ星』にしても『トワイライト~瑞風』にしても、あるいは『四季島』にしても2人利用が前提でしたが、今回の発表では4人以上の個室が過半数となっているのが意外です。グループ旅行やファミリー層の取り込みを目指したものなのでしょうか。そういえば完成予想図にも、小さな子供連れ利用の様子が描かれていますね。

車齢27年 いつまで活躍できる?

また、もう一点気になるのは、787系の車齢です。今回改造対象になったのは南福岡電車区所属のBM15編成と見られていますが、この編成は1992年の初期ロットで、すでに車齢は27年を超えています。一般的に特急型車両は1日の走行距離も長く、かつ高速で走るため車両の傷みも早いため、すでにJR東日本では、90年代初めに投入された特急用車両は第一線をほとんど退いています(案外国鉄型の185系のほうが頑丈な作りが幸いして今なお第一線で健在ですね)。

JR九州では、3年先輩の783系がまだほぼ全車頑張っていることから、787系もまだしばらくは活躍が続くでしょうが、長崎新幹線暫定開業後は必要な特急車両数が減少することから、783系も787系(特に初期グループ)も近い将来淘汰対象になることが予想されますね。もちろん、観光列車となり定期列車から離脱した後は走行距離もぐっと抑えられるので、むこう10年程度は活躍が見られるものと期待します。

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