阪急大阪梅田駅 50年ぶりの大規模再開発を発表
阪急阪神HDが、阪急大阪梅田駅前の大規模再開発を計画していることがわかりました。
大阪駅周辺では、阪急阪神グループでも2012年に阪急百貨店がリニューアル。2022年春には阪神百貨店と新阪急ビルを一体化した「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が全面開業予定(この時点で阪急百貨店を含む梅田阪急ビルも「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」と名称変更予定)となっているほか、大阪梅田駅西側のランドマークであった新阪急ホテルが2024年度末で営業を終了するなど、大きな動きが伝えられていました。
2022年春にも発表される長期計画に盛り込まれる予定で、完成見込みは2030年以降ということですが、およそ50年ぶりに大阪梅田駅北側が大きく変化することとなります。
再開発計画の内容は? 新阪急ホテル、阪急三番街、阪急ターミナルビルが建て替えへ
今回の発表で具体的な再開発エリアとして言及されているのは、営業を終了する新阪急ホテルと、それに続く阪急三番街、そして阪急ターミナルビル(阪急17番街)で、いずれも建て替えを検討するとしています。
大阪駅周辺では、梅田貨物南駅跡地を利用したオオサカガーデンシティが1990年代から順次整備され、2011年にはJR大阪駅の駅ビルとして大阪ステーションシティが、2013年には梅田貨物駅跡地を利用したグランフロント大阪の第一期区域が完成。現在はグランフロント2期工事が進められるなど、阪急阪神グループ以外でも再開発が盛んに進められています。
しかし、阪急梅田駅を中心として西側や北側にある阪急三番街や阪急ターミナルビルは、大阪万博の開かれた1970年前後の開業で、営業を終了する新阪急ホテルは1964年の完成と老朽化が目立っていました。
このため阪急阪神HDでは、2022年には大阪梅田駅南側の開発が一段落することや新阪急ホテルの営業終了に合わせ、ホテル棟に連なる阪急三番街や阪急ターミナルビルも合わせて建て替えることで、今後の開発を駅北側にも広げる考えです。
計画の詳細はまだ発表になっていませんが、西側のヨドバシカメラや大阪ステーションシティと空中デッキで結ぶ案や、ショッピングやオフィスの他に大学などの誘致も念頭に活用方法を探っていくとしています。